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自身も今季リーグ戦初得点、チームもリーグ戦9戦目で初先制点も勝ち切れず…川崎F脇坂泰斗「本当に情けない」

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先制点を挙げたMF脇坂泰斗

[4.23 J1第9節 川崎F 1-1 浦和 等々力]

 今季リーグ戦9試合目で待望の得点となった。後半3分、川崎フロンターレは19日のルヴァン杯第4節・清水エスパルス戦に続いて先制点を奪取。清水戦で2得点を挙げていたMF脇坂泰斗にとって今季リーグ戦初ゴールで、チームにとっても今季リーグ戦初の先制点となった。「体が反応したというのが、正直なところ」と得点シーンを振り返った。

 川崎Fは公式戦でも11試合まで先制点が奪えず、12試合目となった19日のルヴァン杯で待望の先制ゴール。そして今節、リーグ戦9試合目で待望の先制点を挙げた。

 後半3分、FW家長昭博がPA右の深い位置からクロスを上げると、脇坂がニアサイドで反応。「普段の僕だとマイナスで待ちがちだけど、あの瞬間は気持ちのところかあんまりわかんないんですけど、ゴール前に入っていこうと思った」。ボールは脇坂の左ももに当たり、宙に上がる。「自分のももにたまたま当たったのも見えていたし、ずっとボールの動きが見えていた」と冷静に右足ボレーで叩き込んだ。

 先制点を取りたい意識が、ゴール前まで体を動かした。脇坂は「怖いところに入っていくということが大事だなと改めて感じました」と気づきを語る。「高さがあったり強さがあるタイプではないんですけど、ああやってゴールを取れると。次につながるようなゴールだったと個人的には思っています」。前半から果敢にシュートを放ち、得点への意識は研ぎ澄まされていた。「(ゴール前に)入れば何か起きるんだなと」と得点の手応えを掴んだ。

 しかし、終盤に追いつかれて1-1のドロー。3試合ぶりの白星とはならなかった。原因は先制点を守り切れなかったこと、追加点を奪えなかったこと。脇坂は「両方だと思います」と原因を分析する。

「反省点はたくさんあるんですけど、それを反省で終わらせないで、次に生かさないと意味がない」(脇坂)。勝ち切れないゲームが続いて「本当に情けない」と悔しさを覗かせる。プレー面でも“本気”を強調したが「練習からもっともっと言い合ったりとか、それは全員ですけど、やっていく必要がある」と勝利への貪欲さも強く訴えていた。

(取材・文 石川祐介)
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