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等々力3連戦でフル出場、川崎Fの18歳高井幸大はベテラン興梠に驚嘆も「もっと自分はやっていかないといけない」

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DF高井幸大

[4.23 J1第9節 川崎F 1-1 浦和 等々力]

 ホーム3連戦を戦い抜いた。川崎フロンターレの18歳DF高井幸大は3試合連続でフル出場。「きょうもオニさん(鬼木達監督)に使ってもらえたけど、正直自分では納得していない」と振り返った。

 負傷者が続出する中での起用から、4月はホームで行われたリーグ戦とルヴァン杯の4試合でフル出場。高井は好調の浦和レッズを相手に192cmの高さで空中戦を制す。また前半23分にはMF関根貴大、DF荻原拓也のサイド攻撃を全力ダッシュで防ぎ切る場面もあった。「前半のところは自分ではいいパフォーマンスができていると思った」と自身の出来を語る。

 川崎Fは後半3分に先制に成功した。だが、その後は守勢に回る。前に出てボールを奪いに行くか、待ち構えるかの判断の連続。すると同36分、高井は果敢にボールを取りに出たが、ハメきれず。逆に空いたスペースを取られ、失点を喫した。「自分が前を向いたからには潰さないといけない。ボールを取り切らないといけないシーンだった。ああいう球際は、試合でも練習でも意識していかないといけない」と悔しさをにじませた。

 ベテランFW興梠慎三とのマッチアップにも苦しめられた。「本当に上手だったし、嫌な相手」。空中戦では高さのある高井に分がある中でも「必ずクロスのときだったり、相手が前向きでボールを持ったときは、自分の視野からだいたい消えていた。そういうところはすごいなと思った」と舌を巻く。その一方で「でも、ああいう相手にもこれからもっと自分はやっていかないといけないと思う」と負けん気も覗かせた。

 手にした出場機会でアピールを続けるが、出番が確約されたわけではない。「いいパフォーマンスは出せなかったので、次いつ出るかわからない」と現実を見据えながらも「出たら必ず今日よりもいいプレーをしたい。アピールできるようにがんばりたい」とさらなる成長を誓った。

(取材・文 石川祐介)
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