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今季2ゴール目も逆転には至らず…柏M・サヴィオはGW連戦での勝利を誓う

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ホームでの今季初ゴールに雄叫びをあげる柏MFマテウス・サヴィオ

[4.29 J1第10節 柏 1-1 京都 三協F柏]

 2試合連続で相手に先に点をとられている柏レイソルは、この日も前半8分に京都サンガF.C.のFW豊川雄太に先制ゴールを献上。前半は風下に立たされたこともあって、チャンスの回数自体が限られていた中で、前半の終盤には相手GKを強襲するシュートを放っていたMFマテウス・サヴィオが、柏に2試合ぶりのゴールをもたらした。

 後半2分、京都の自陣での横パスがズレたところを見逃さず、サヴィオがMF佐藤響にプレッシャーをかけると、佐藤のロングボールをDF片山瑛一が回収。MF戸嶋祥郎、MF椎橋慧也を経由して左サイドのDF三丸拡にボールがわたると、三丸は右サイドで相手の背後を狙っていたサヴィオへクロスを送る。ファーストタッチは流れてしまうが、FW武藤雄樹がシュートを狙う。これは京都DF麻田将吾がブロックするも、そのこぼれ球をサヴィオがつめて同点とした。

「ミツ(三丸)から素晴らしいクロスがあがってきて、ダイレクトでシュートを打つことはできなかったんですけど、武藤選手の(シュートの)こぼれで決めることができました」

 自らの得点、さらにFW細谷真大へのアシストなど、10番を背負うサヴィオは柏の攻撃面を引っ張る存在だが、この日のゴールシーンのように守備面でも貢献度は高い。京都戦は「前半は風の影響で厳しい展開」だったこともあり、守備にまわるシーンも多くなったがゴールという結果を示した。

 第8説・鳥栖戦(△1-1)に続く、今季2ゴール目となったが、鳥栖戦も京都戦も勝利に結びつけることができず、「今日の得点を勝利に交換したい」と悔やんだ。

 4月29日からはじまったゴールデンウィークの連戦で、柏は5月3日に湘南、6日に新潟といずれもアウェーでの対戦が控える。4月9日の鹿島戦で8か月ぶりに勝利を飾った柏だが、その後は3試合勝ちなしと依然苦しい戦いが続いている。「むずかしい週にはなりますけど、アウェーでの勝利を目指してがんばっていきたい」。26歳のブラジル人MFは、敵地から勝利を持ち帰ることを誓った。

(取材・文 奥山典幸)
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