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「打てば入る」3試合連続の先制弾も…京都FW豊川雄太は自省「勝っていない」

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2020年以来となる3ゴール目を挙げた京都FW豊川雄太

[4.29 J1第10節 柏 1-1 京都 三協F柏]

「メンタル的には、今は打てば入るっていう感覚ですね」。京都サンガF.C.のFW豊川雄太が3試合連続ゴールとノッている。しかも、そのすべてでチームに先制点をもたらしている。

 敵地での柏レイソル戦では、前半8分に、MF平戸太貴の左サイドからのクロスがペナルティエリアの豊川に送られると、右足でコントロールして足元におさめると右足を一閃。対峙していていたDF三丸拡の股を抜く強烈なシュートが柏ゴールを揺らした。

「練習とか試合中も太貴に出してくれ」と要求していたという豊川は、「パスが素晴らしかった」と平戸を讃えつつ、「体が勝手に動いている状態なので、無意識な感じでステップを踏んでシュートまで」と自身のゴールシーンについて回想した。

 しかし、後半開始早々に柏に追いつかれてドロー決着に。前々節・G大阪戦は勝利(○2-1)したが、前節の鳥栖戦は逆転負け(●2-3)、今節は引き分けと直近2試合は勝利につながっていない。「勝っていないですからね……。嬉しさも半減ですし、2点、3点取る力を身に着けないといけない」と、豊川は追加点の必要性を説く。

 三協フロンテア柏スタジアムでは、アウェーチームのアップルームが試合後には選手を取材するミックスゾーンになる。試合後にほかの選手が出てきてからも、スマホを手に一人ストレッチに取り組む豊川の姿があった。スマホでは柏戦の映像を見ていたといい、自らの得点シーンと失点シーンを気にしていたという。

 失点シーン。起点となるクロスを許したのが、柏の左サイドバックのDF三丸拡だった。「クロスが上がったシーンは僕のサイドの方からだったので、もっと寄せることもできたのかなと思いますし。あのとき何ができたかなって自分にベクトルを向けて、反省して、次の川崎F戦に生かしていきたいと思います」。すぐに自らのプレーを顧みて、内省する豊川の姿があった。

(取材・文 奥山典幸)
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