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柏との「重要な試合」に臨んだ横浜FC、今季2勝目を挙げて17位に浮上

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今季初勝利となった新潟戦に続いて完封勝利を挙げた横浜FC

[5.13 J1第13節 柏 0-1 横浜FC 三協F柏]

 昨シーズンから続いていた未勝利の連鎖を、柏レイソルが断ち切ることができたのは、4月9日の第7節・鹿島戦だった。リーグ戦で17試合ぶりに勝利をつかんだこの試合を皮切りに、前節までの6試合では、2勝3分1敗。勝ち点を積み上げるとともに、順位も18位から2つ上げて16位と、調子が上向いてきていた。

 柏と入れ替わって18位になったのが、横浜FCだった。第13節は、18位で勝ち点6の横浜FCにとっては、勝利すれば最下位を脱出できる一戦。16位で勝ち点11の柏にとっては、勝利すれば3つ、得失点差によっては4つ順位を上げることができ、残留争いからひとつ抜け出せる一戦。互いに大きな意味を持っていた。

 前半は、柏から見れば「ゲームを支配しながら優位に進められていた」(ネルシーニョ監督)展開で、試合記録を見れば13本のシュートを放っており、FW細谷真大のボレーシュートを含めて決定機も迎えていたがスコアを動かすことはできずにいた。

「ギリギリのところでゼロでしのげた」(四方田修平監督)最初の45分を終えた横浜FCは、ハーフタイムにMF三田啓貴を投入。三田がボランチに入ったことで、ボールのつながりがよくなって押し込まれる時間が短くなった。0-0で推移していく中で、FW小川航基がPKを成功させると、それが決勝点となった。

「16位のレイソルさんとの対戦ということで、残留という目標、いまの順位から上に上がっていくために重要な試合、ということは選手たちにも伝えていて。その覚悟をプレーで見せようと話していた」

 指揮官がそう位置づけていた一戦を制し勝ち点を9にのばした横浜FCは、この日試合がなかったG大阪(勝ち点7)をかわして17位に順位を上げた。次戦は、ホームで川崎Fとの神奈川ダービーとなる。「おもいきってチャレンジできる」。三田は柏戦の勝利でつかんだ自信を、次戦以降もつなげていくつもりだ。

(取材・文 奥山典幸)
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