beacon

FC東京のパリ世代DF木村誠二「僕はピーターの守り方も知っている」“旧知”の新体制で初出場

このエントリーをはてなブックマークに追加

DF木村誠二

[7.8 J1第20節 浦和 0-0 FC東京 埼玉]

 FC東京からパリオリンピックを狙う若きセンターバックが、思わぬ再会を遂げた新指揮官のもとで再スタートを切った。0-0で迎えた後半41分、DF木村誠二は5バックの守備固め要因として途中出場。「最後に攻められていて、相手のクロスの本数が多かったので中で跳ね返せるように」という意識でピッチに立ち、敵地での勝ち点1獲得に貢献した。

 木村にとって、6月下旬に就任したピーター・クラモフスキー新監督は旧知の間柄。昨季前半戦、期限付き移籍先のモンテディオ山形で共に戦い、U23アジアカップでの離脱期間もありながらJ2リーグ戦6試合で起用されていた。

 FC東京に負傷者が続いたことで武者修行は半年間で終わったが、戦術には一日の長がある。この日のスクランブル起用にも「クロス対応のところは僕はピーターの守り方も知っているし、チーム全体でやっていることでもあるけど、そこで役割を果たすことを第一に考えていた」と冷静に対処できたようだ。

 今季は前節までの間、J1リーグ戦1試合の出場にとどまっており、出番がルヴァン杯に限られる厳しいシーズンを過ごしていた木村。しかし、アルベル前監督に代わってクラモフスキー監督が新たに就任したことに加え、前節の柏戦(○1-0)で負傷したDF森重真人の不在によって序列に変化が訪れるとも想定され、これを浮上のきっかけとしたいところだ。

 木村は「1回やってる監督なので戦術もある程度わかる。でも戦術の部分はJ1の選手はみんな頭がいいので、時間と共にその差はなくなってくる」とすぐにアピールにつなげたい構え。「ちょうど森重さんが怪我をしてしまったのもあって、チャンスがあるうちに攻撃的なサッカーをCBでもできるというのをしっかり表現して、その上で無失点の試合が続いているので継続できるようにやっていきたい」と意気込みを語った。

 普段のトレーニングでは「全部の練習で集中して、変なミスをしないようにというのと、紅白戦を練習で結構やるようになったので、その中での立ち振る舞い、声を出すところ、縦パス、速いテンポでのビルドアップを意識している」と木村。まずは次の天皇杯・東京V戦、そして来週末のJ1次節・鹿島戦へ。「チャンスが来たらその試合に勝てるように準備するだけ。試合に出た時のパフォーマンスを100%発揮できるように普段から準備していきたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ
●[J1]第20節 スコア速報

TOP