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ハーランドに当たりに行った横浜FM畠中槙之輔「滅多にないことなのですごく楽しかった」

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FWアーリング・ハーランドとマッチアップしたDF畠中槙之輔

[7.23 Jリーグワールドチャレンジ 横浜FM 3-5 マンチェスター・C 国立]

 欧州王者相手に3-5と打ち合う健闘を見せた横浜F・マリノスだったが、ディフェンスリーダーのDF畠中槙之輔は真摯に結果と向き合っていた。試合後、「まだ相手はベストコンディションではないと思うし、その中で結果を残されてしまったのでチームとしてどう防ぐかだと思う。そこもまだまだ成長しないといけない」と振り返った。

 2019年夏の対戦では1-3の敗戦。今回は先に2点をリードしたことで「そこまでは良かった」と成長も感じたというが、そうした良い時間帯においても「ボールを取りたいところで取れなかったり、ファイナルサードまで侵入されていたのでそこは課題」と指摘。「しっかりとブロックを作って押し返すことができたのでそこは少し成長だった」を手応えは述べつつも、表情は晴れなかった。

 悔いが残ったのは前半終了間際の2失点だ。深く崩された1点目に続き、1分後の2点目はビルドアップにミスが出た。「自分たちが気を抜いたわけではないし、相手の圧を感じたわけではなかったけど、一瞬のスキがあったのかなと思う」と振り返った畠中は「試合コントロールの部分はまだまだだったと感じた」と反省した。

 一方、後半にはFWアーリング・ハーランドとのマッチアップで激しく当たり、ファウルには終わったものの、強さを見せた場面があった。そのシーンを「感覚としてあそこで取れたらチームはチャンスになる。取り所という意味ではあそこではしっかり潰さないといけなかった」と思い返した畠中は「あれをファウルなしで取れれば自分も成長できる」とさらに高みを見据えることも忘れなかった。

 そんなハーランドとのマッチアップでは「ああいったワールドクラスの選手と対峙するのは滅多にないことなのですごく楽しかった。一つひとつの駆け引きで勉強になった」と学びを深めた様子。「常にゴールを取るためにどうポジションを取るか、どう駆け引きをするかというのをずっと狙ってくる。自分もなるべく視野に入れてゴールから遠ざけるように守備をしていたけど、視界から消えて動き出したり、そういうのが上手だなと感じた」。ワールドクラスのストライカーから大きな刺激も受けていた。

 次に望むのは、そうした世界基準の相手とのマッチアップを公式戦で迎えることだ。そのチャンスは復帰を目指すA代表か、あるいはアジア王者に輝いた先に待ち受けるクラブW杯か。「前半も後半もすごくクオリティーが高かったけど、後半のほうがよりクオリティーが高かった。次はシーズン中のコンディションの良い時に試合ができるチャンスがあればチャレンジできればいい」と野心をのぞかせた。

(取材・文 竹内達也)
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