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鹿島撃破の2ゴール! 神戸FW佐々木大樹「いいお手本がいっぱいいるので」

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ヴィッセル神戸FW佐々木大樹

[10.21 J1第30節 神戸 3-1 鹿島 国立]

 ゴール前の決定力で違いを見せた。ヴィッセル神戸FW佐々木大樹は前半16分、左からのクロスをヘディングで叩き込んで先制点を奪うと、後半38分には鋭いこぼれ球への反応からダメ押しとなる追加点も記録。守備でも90分間献身的に走り抜き、悲願の初優勝に一歩前進させる白星をもたらした

 先制ゴールはまさに狙い通りの一撃だった。「チームとしても左SBの上のヘディングは狙っていた」(佐々木)。MF井出遥也からのクロスボールに対し、鹿島の左SB安西幸輝とのミスマッチを突き、空中戦を制してヘディングシュート。完璧な一撃に「日頃からコーチにヘディング練習を付き合ってもらっているので少しは恩返しができた」と喜びを語った。

 シーズン中盤はゴールから離れる日々が続いたが、9月23日のC大阪戦で16試合ぶりのゴール。そこからたった1試合を挟んで再び得点を奪った。佐々木自身はその要因に「いいお手本が前の選手にはいっぱいいるので、練習から盗んで少しずつ形になってきたんじゃないかと思う」とFW大迫勇也、武藤嘉紀の存在を挙げる。

 とくに大迫とは試合中も積極的にコミュニケーションを取る姿が見られる。「練習の一個一個から最後(シュート)のところはサコくんからすごく言われているし、その意識をさせてもらっているのが試合で少しずつ出せていると思う」。試合中のシュートを外した場面では、体勢など細かいところにまで指導が入っているという。

 またこの日は先制ゴール後、ゴールパフォーマンス後に金言を受けていた。「続けろ、続けろ、それじゃ終わるなと」(佐々木)。その姿勢を失わなかった佐々木は後半38分、セットプレーのこぼれ球に詰めて「気持ちで押し込んだ」2点目も記録。終盤は鹿島の猛攻を受けたこともあり、勝利を決定づける大きな1点だった。

 この勝利により、神戸は残り4試合で2位の横浜FMと勝ち点4差。悲願の初優勝にまた一歩前進した。「やっていることは攻守で走ってというのは変わらないし、もっともっと最後の質を個人的に上げていければ」。アカデミー出身の24歳は結果を出し続け、栄冠を掴みにいくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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