[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.3 総理大臣杯2回戦 法政大 1-0 阪南大 松島フットボールセンター]

　1-0でリードした中、後半迎えたPKのピンチ。ここでPKストップを見せてチームを窮地から救ったのが法政大のGK中川真(4年=徳島市立高)だ。「相手(PKキッカー)が力んでいて、ひねってくるふりをしてファーに流すと思って、感覚で跳びました」とPKストップについて振り返った。

　大会前の関東大学リーグでは苦戦が続いた。「今までリーグでは失点が多い試合をしていた中で、ノックアウト方式の大会は後ろを締めないといけないと、大臣杯の前にDF陣と意思疎通してやってきました。井上監督からも『DF、GKはもっとやってくれ』と言われて、反骨心がありました。監督が熱量をぶつけてくれて、自分たちもやり続けたことが結果につながりました」とリーグ戦で失点が多かった中、監督からの言葉を受けて発奮。クリーンシートで終われたことを喜んでいた。

　2年前の優勝も体験しているが、「全部出させてもらいましたが、その時は4年生に助けてもらっていました。今年は自分が引っ張らないといけません」と今度は自らがチームを引っ張りたいという思いにあふれている。

「まだ2回勝っただけです。狙っているのは優勝なので、東京に残っているメンバーに笑顔を届けたいです」という中川。今後もチームを引っ張る活躍を見せ、2年ぶりの優勝を目指す。

(取材・文　小林健志)

---

●第47回総理大臣杯特集