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「PK戦」表記が競技規則で採用決定…実は現在まで使われていなかった

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「PK戦」が競技規則に記載される

 主に同点でタイムアップを迎えた際に、勝敗を決める方法として行われる「PK戦」。サッカーファンに限らずとも多くの人が一度は目にしたことがあると思われる表記だが、競技規則にその記載がないことはあまり知られていない。今夏の改正により、ようやく競技規則に「PK戦」の名称が採用されることとなった。

 競技規則は国際サッカー評議会(IFAB)が制定する世界共通のもので、JFAの翻訳によって日本語版が公開されている。いわゆる「PK戦」も競技規則で示されているが、これまでは「ペナルティーマークからのキック(Kicks from the penalty mark - KFPM)」と記載されていた。

 Jリーグ担当審判員の八木あかね氏はツイッター(@otokodetsuraiyo)で「あれはPK合戦でもPK戦でもなく、ただただペナルティーマークにボールを置いてゴールに向けて蹴り合ってるんです」と過去に紹介したが、正式名称の認知度は極めて低く、英語圏でもKFPMと表記されることは滅多にない。

 そういった状況を踏まえてIFABは2023-24競技規則より、使用する名称の変更を決断。今後は「Penalties(Penalty shoot-out)」と記載され、JFAはこの表記を一般に使用されている「PK戦(ペナルティーシュートアウト)」と翻訳することを18日の理事会で報告した。IFABは従来の名称が「時代遅れであり、現在あまり使われていない」と説明している。

 PK戦の表記が採用される2023-24競技規則は、Jリーグでは8月5日より適用される。なおJFAが示しているサッカー用語集に以前から「PK戦」の記載があるように、これまでの使用が誤りだったというものではない。

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