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[MOM4322]相生学院GK釜田統生(2年)_出場チャンス待ち続け、新人戦の借りを返すPKセーブ

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PKセーブ戦1人目、相生学院高GK釜田統生(2年=サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)が右へ跳んでストップ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 インターハイ兵庫県予選準決勝 相生学院高 1-1(PK5-3)滝川二高 アスパ五色メイン]

 相生学院高は初のインターハイ予選決勝進出。上船利徳監督は「出れなくてもイライラせずに悔しい気持ちもあるけれど、チームのためにやってきた結果、今これがあると思う」と語り、交代出場GK釜田統生(2年=サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)をマン・オブ・ザ・マッチに挙げた。

 釜田は1-1の延長後半10分にピッチへ。涙のGK木村匠斗(3年)から「頼んだぞ」と声を掛けられ、絶対に勝つという思いを持ってPK戦に臨んだ。その1人目、釜田は思い切り良く右へ跳躍。左手でボールを叩いてチームに歓喜をもたらす。

「1本目は自分の思っている方に跳ぼうと思って跳びました。元々、PKとかは得意な方だった、それもあって止められました」

 県新人戦まではレギュラー。だがPK戦で敗退すると、その後、怪我などもあってポジションを失ってしまう。悔しい思いを持っていたが、ステップを速くするなど努力を継続。そして、この日、PK戦勝利に貢献し、「新人戦の時に1本も止められなくて負けたので、借りを返せたと思います」と喜んだ。

 チームは全国大会初出場まであと1勝。「中学校が広島で、親とか見に来れないので(全国大会に出て)地元の人や親とかに自分の頑張っているところを見て欲しい。PKでもあったように、1対1の駆け引きとかセービングのところと、特にポゼッションのところを見て欲しい」。レギュラー奪取を目指す2年生は、決勝でも出場チャンスを待ち続け、出番を得た際には再び活躍して相生学院を全国大会へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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