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[MOM4333]霞ヶ浦MF久保木周(3年)_反省活かし、得意のバトルで存在感。豪快な決勝点も

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霞ヶ浦高MF久保木周主将(3年=石岡市立八郷中出身)は攻守で躍動。決勝点も決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.14 インターハイ茨城県予選準決勝 古河一高 1-2 霞ヶ浦高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]

 延長戦の末に勝利した初戦(10日、対第一学院高)は「あんまできていなくて。全然走れてもいなかった」と振り返る。霞ヶ浦高MF久保木周主将(3年=石岡市立八郷中出身)はその反省も活かし、攻守でバトル。球際の攻防で再三競り勝ち、決勝点も決めた。

「前回の試合でビデオ振り返っても自分全然行けていないし、古河一はそういうところ、球際も強いと思っていた。アグレッシブに行けたと思います」と久保木。霞ヶ浦で一際目立つボランチは、中学時代も守備的なMFで、球際の勝負は元々得意とするところだ。

「あまり負ける気がしない」という久保木は、五分五分のボールを次々とマイボールに変え、「アイツ、バトルやったあとに慌てないのよ。キュンと持ち出せる」(山下正人総監督)という力も発揮していた。

 1-0の前半24分には決勝点となる一撃。左CKをファーサイドから狙うと、こぼれ球を右足で豪快に叩き込んだ。「練習通りのボールが上がってきたので練習通りに行けた。胸トラで良いところに置けたので、あとは当てるだけだった」。関東大会予選決勝でも貴重なゴールを決めているMFは再び勝負強さを発揮し、決勝進出に貢献した。

 県大会の準決勝や決勝で活躍しているMFは、自信もついて来ているようだ。「2大会連続結構良い感じに自分的にもプレーできているので、自信になっていますし、きょうもそうですけれども球際のところやセカンドボールのところとか回収や反応のスピードは関東予選とか前よりも段々良くなっているなと」。成長も実感していた。

 初の全国大会出場をかけた決勝でも、まず走って、戦うこと。「回収のところとか前向いてプレーしたりどんどんチャンスメークして勝たせるプレーをしたい」。主将は背中で霞ヶ浦を引っ張り、また歴史を塗り替える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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