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乾が6戦ぶりフル出場も…フランクフルトは首位バイエルンに敗れ3戦勝利なし

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 ブンデスリーガは10日、第11節2日目を行い、MF乾貴士の所属する3位フランクフルトは敵地で首位バイエルンと対戦し、0-2で敗れた。乾は2列目の左サイドで開幕から11試合連続の先発出場。6試合ぶりのフル出場を果たしたが、チームは4試合ぶりの無得点に終わり、3試合連続白星なし(1分2敗)となった。

 開幕から9勝1敗で首位を独走するバイエルンは7日の欧州CLでもリールに6-1で大勝。中2日のこの日も前半9分、左サイドを突破したMFトニ・クロースの折り返しにFWロッベンがスライディングシュートで合わせる。しかし、これは惜しくもゴール右に外れ、その後は連戦の疲労からか、フランクフルトに攻め込まれる時間が続いた。

 乾は前半13分、PA内で仕掛けた場面でDFボアテングと交錯し、転倒。しかし、ここは乾のシミュレーションを取られ、イエローカードを示された。それでもチームとしてチャンスをつくるフランクフルトは前半18分、DFオチプカの左クロスにMFアイグナーがヘディングで合わせ、同22分にもDFユングの右クロスからMFローデがダイビングヘッド。しかし、いずれも枠を捉え切れず、同35分に左クロスからフリーで合わせたMFマイヤーのヘディングシュートもゴール右に外れた。

 チャンスに決め切れないフランクフルトに対し、バイエルンは前半32分にボアテングがDFファン・ブイテンと負傷交代するアクシデントに見舞われたが、地力の差を見せる。前半42分、クロースのFKにファン・ブイテンが頭で合わせ、ゴールネットを揺らしたシーンはオフサイドだったが、同44分だ。DFダビド・アラバのスルーパスに抜け出したMFハビ・マルティネスのラストパスにMFリベリが左足で合わせ、先制点。直後のリベリの決定機はGKの好セーブに阻まれたものの、前半を1-0で折り返した。

 フランクフルトは後半5分、MFシェベクラーのFKをゴール前のマイヤーがバックヘッドでそらし、DFアンデルソンがヘディングで押し込むが、惜しくもクロスバーを直撃した。リードしながらも、なかなかリズムに乗れないバイエルンは後半13分、FWクラウディオ・ピサロに代えてMFトーマス・ミュラーを投入。ミュラーとクロースが2トップに近い関係となり、追加点を狙った。

 いい形でボールに絡めずにいた乾だが、後半24分、左サイドでフリーでボールを受けると、前を向いて仕掛ける。MFシュバインシュタイガーの股間を抜く横パスを通し、ローデからリターンを受けるが、オフサイドの判定。するとバイエルンは後半31分にカウンターからPA内に切れ込んだシュバインシュタイガーがDFデミドフに倒されたとしてPKを獲得する。キッカーはアラバ。冷静にゴール右隅に決め、2-0とリードを広げた。

 攻勢を緩めないバイエルンは後半37分、右サイドを抜け出したミュラーの折り返しにフリーのロッベンが合わせるが、GKケビン・トラップがまたもビッグセーブ。守護神の奮闘で3点目は許さなかったフランクフルトだが、攻撃陣が不発に終わり、そのまま試合終了を迎えた。バイエルンは2試合連続の完封勝利で10勝1敗の勝ち点30に伸ばし、2位シャルケに勝ち点7差を付け、首位を独走している。


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