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温厚ザック氏、同タイプのユーべ新監督ピルロへエール「声を荒げる必要はない」

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アルベルト・ザッケローニ

 元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、26日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、ユベントスアンドレア・ピルロ新監督について見解を示した。

 かつてピルロの古巣であるミランやインテル、ユベントスの指揮官を務めたザック氏。同時期に所属しておらず、直接指導した経験はないが、キャリア40年を誇る元日本代表監督が指導者としてキャリアを歩み始めたばかりのピルロについて自身の考えを語った。

「ユベントスが彼にチームを託すことを決めたということは、彼のクオリティを感じたからなのだろう。チームにおいて、獲得タイトルで勝るのは(クリスティアーノ)ロナウドだけ。ピルロは、これによりリスペクトを抱かれるはずだ。(マウリツィオ)サッリのことを言いたくはないが、私も彼も選手として偉大なキャリアを築いていない監督であったことは誰の目にも明らかだった」

■バルサやバイエルンを例に持論
 ピルロは就任後、チームの方針について言及。素早くボールを奪い、ボールポゼッションを軸とした積極的な戦術をとることを表明した。ザック氏はバイエルン・ミュンヘンやバルセロナを例に挙げ、その考えを支持している。

「正しい。それが唯一の道だろう。ヨーロッパだけでなく、私が指導したアジアにおいてもね。バイエルンは、これを実行するために、ネイマールや(キリアン)ムバッペ、(アンヘル)ディ・マリアに対して非常に高い守備ラインを保っていた。一方、バルセロナを見て欲しい。パス回しのクオリティも落ちたが、何よりもかつてのようなボール奪取力がない」

■ザック氏からピルロにエール
 ピルロは穏やかな性格であることから、選手に対して怒りを示すことができないのではないかと懸念されている。ザック氏は、同じく温厚な指揮官としてユーべ監督を擁護した。

「声のトーンは重要ではない。私は会見において、声を荒げたことは一度もない。それでも問題はほとんどなかった。重要なのは明確さを示すこと。初日にロッカールームにおいて、役割を守るよう求めることだろう。確かに大声を出すことはあるかもしれないがね」

 最後にザック氏は、自身のミランでの経験を基にピルロへアドバイスを送った。

「過去に指導したことがある選手から絶対にロッカールーム内の情報を聞いてはならない。ミランでは(オリバー)ビアホフが私のスパイであると思われていたんだ。間違っていたけどね」

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