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ドルトムントが2年連続8度目の優勝、香川が大一番で今季13点目

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 ドルトムントが連覇達成!!優勝決定の大一番で香川が今季13点目を記録。 ブンデスリーガは21日、第32節2日目を行った。MF香川真司の所属する首位ドルトムントはホームで4位ボルシアMGと対戦。2-0の勝利を収めると、2位バイエルンとの勝ち点差は今季2試合を残して「8」となり、2年連続8度目の優勝が決まった。香川は2-0に突き放す今季13点目を記録し、マイスターシャーレ獲得に貢献した。4連勝したドルトムントは勝ち点を75に伸ばし、クラブの連続無敗記録を26試合(21勝5分)に更新した。ブンデスリーガのシーズン最多勝ち点は1971-72シーズンと1972-73シーズンにバイエルンが記録した「79」。ドルトムントが残り2試合で連勝すると、勝ち点は「81」となり、大台突破の史上最高記録を達成することになる。

 今試合に先立って行われたゲームで、2位バイエルンが勝っていたため、両者の勝ち点差は「5」となり、優勝決定には勝利が絶対条件という一戦。大一番を迎えたドルトムントだったが、今季7得点を挙げているMFグロスクロイツが鼻骨骨折で欠場。代わって左サイドにはMFペリシッチが入り、3戦ぶりの先発。香川はトップ下に入り、10戦連続の先発出場を果たした。対するボルシアMGは来季からドルトムントへ加入するFWマルコ・ロイスが先発した。MF大津祐樹はベンチスタートとなった。

 試合は慎重な立ち上がり。それでも序盤から香川がチャンスに絡んだ。まずは前半10分、香川の縦パスにFWレワンドフスキが抜け出し、シュート。これはポスト左へ外れた。同14分にはDFピシュチェクが右サイドをドリブル突破。中央への折り返しから香川が右足ダイレクトでシュートを狙うがポスト左へ逸れた。なかなかスコアは動かない。

 前半20分には香川に決定機。左サイドから攻め込んだDFシュメルツァーがクロスを入れる。ゴール前混戦から香川が放ったシュートはポストを叩く。こぼれにレワンドフスキが詰めたが、ゴールネットは許せない。あと一歩のところで決めきれず、もどかしい時間が続いた。

 しかし前半23分、セットプレーからゴールが生まれた。PA手前右の距離がある位置からのFKをシュメルツァーが左足で蹴り込む。ニアサイドに飛び込んだフリーのペリシッチがヘディングシュート。グロスクロイツの"代役"で先発したMFが仕事を果たし、ドルトムントが先制に成功した。

 同33分にはボルシアMGがスピードに乗ったカウンターでチャンスを迎える。ロイスのパスに抜け出したDFダームスが左クロス。ファーサイドに飛び込んだFWハンケのシュートはサイドネットへ外れた。ドルトムントリードの1-0で前半を折り返した。

 優勝を決めるためには、勝利が絶対条件のドルトムントは、後半に入っても果敢に攻める。後半12分には後方からの縦パスに香川とMFブラスチコフスキが反応。しかし相手のブロックにあい、シュートは打てない。

 それでも後半14分、左サイドでボールを受けたスポディッチが前線へスルーパス。抜け出したレワンドフスキが後方からチャージを受けながらも、横パス。PA内左へ走り込んだ香川が左足トラップでGKをかわすと、冷静に左足シュート。落ち着いて流し込み、2-0とダメを押した。3月30日のシュツットガルト戦(4-4)以来、4戦ぶりの今季13点目。自身が打ち立てた欧州主要1部リーグでの日本人選手のシーズン最多得点記録をさらに更新した。ゴール後は選手の誰よりも先にベンチからユルゲン・クロップ監督が香川の元へ駆けつけ、愛弟子を抱き上げた。チーム全員で追加点を喜んだ。

 2点差に広げたドルトムントは後半28分に交代カードを切る。MFギュンドガンと香川に代わり、MFライトナーとMFゲッツェをピッチへ送った。ダメ押し弾を決めた香川は笑顔で交代。故障により長期離脱を強いられていたゲッツェが16試合ぶりにピッチへ戻ってきた。そのまま逃げ切ったドルトムントが2-0の勝利。4連勝を飾ると、2位バイエルンとの勝ち点差は「8」となり、今季2試合を残しての優勝が決まった。

 昨シーズン、香川は身内の不幸で日本へ帰国中だったため、優勝の瞬間に立ち会うことはできていなかった。そのため、今回が自身にとって初めてスタジアムで迎えるブンデスリーガ優勝。終了のホイッスルが鳴ると、ピッチへ走り込みチームメイトとともに歓喜した。昨季は故障に悩まされたこともあり、17試合に出場し、8得点という結果だった。しかし移籍2年目の今シーズンは、ここまで28試合に出場し13得点という大記録。06-07シーズンにブンデスリーガで11得点を記録した高原直泰(当時・フランクフルト)を越え、欧州主要1部リーグでの日本人選手のシーズン最多得点記録を更新するなど活躍を果たした。ブンデスリーガ連覇を成し遂げた香川のさらなる飛躍に期待がかかる。

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