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ムバッペがダメ押しヘッド!前回王者・フランスは豪州に先制許すも4発逆転で白星発進

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後半23分、チームの3点目を決めたFWキリアン・ムバッペ

[11.22 カタールW杯D組 フランス4-1オーストラリア アルワクラ]

 カタールW杯は22日、グループリーグ第1節を行い、D組のフランス代表オーストラリア代表に4-1で逆転勝ちした。D組の第2節は26日に行われ、フランスはデンマークと、オーストラリアはチュニジアと対戦する。

 試合はいきなりのアクシデントと驚きで幕を開けた。オーストラリアは前半9分、右サイドからFWマシュー・レッキー(メルボルン・C)が縦に仕掛けると、対峙したDFリュカ・エルナンデス(バイエルン)が体勢を崩して倒れ込む。レッキーのクロスを逆サイドから走り込んだFWクレイグ・グッドウィン(アデレード・U)が左足で蹴り込んだ。

 オーストラリアが先制点の歓喜に沸く一方、ピッチに倒れ込んだままのリュカのもとへ駆け寄るフランスの選手たち。右膝を痛めたとみられるリュカはプレー続行不可能となり、前半13分、弟のDFテオ・エルナンデス(ミラン)との交代を余儀なくされた。

 1点を追う展開となったフランスは左サイドのFWキリアン・ムバッペ(パリSG)、右サイドのFWウスマン・デンベレ(バルセロナ)が個人技で仕掛け、観衆を沸かせるが、オーストラリアの粘り強いディフェンスに阻まれる。それでも前半27分、右CKの流れからセカンドボールをテオが左クロス。これをMFアドリアン・ラビオ(ユベントス)がヘディングで叩き込んだ。

 負傷交代した兄の無念を晴らすような弟の同点アシストで試合を振り出しに戻したフランスは直後の前半32分、オーストラリアの自陣でのビルドアップにプレッシャーをかけ、ムバッペがボールをカット。ラビオがゴール前に折り返し、FWオリビエ・ジルー(ミラン)が右足で勝ち越しゴールを奪った。

 連続得点で試合をひっくり返したフランスはその後もチャンスをつくる。前半37分、デンベレが右サイドを突破し、折り返しをムバッペがシュート。DFに当たったこぼれ球をジルーが狙ったが、クロスバーを越えた。

 前半45分には右サイドからFWアントワーヌ・グリーズマン(A・マドリー)が折り返したボールをフリーのムバッペが右足ボレーで合わせたが、ゴール上へ。対するオーストラリアも前半アディショナルタイム、左クロスに合わせたMFジャクソン・アーバイン(ザンクト・パウリ)のヘディングシュートが左ポストを直撃。互いにチャンスを生かせず、前半はフランスの1点リードで折り返した。

 フランスは後半5分、オーバーラップしてきたテオの左クロスからジルーがバイシクルシュート。これは惜しくもゴール左に外れたが、リードするフランスがボールを支配し、じっくりと試合を進める展開が続いた。

 すると後半23分、PA右からデンベレが左足でクロス。これにムバッペが頭で合わせ、左ポストに当たったボールがゴールマウスに吸い込まれた。当時19歳で出場した18年のロシアW杯では通算4ゴールを挙げ、フランスの優勝に大きく貢献したムバッペ。2大会連続通算5得点目となるゴールで3-1とリードを広げた。

 フランスは直後の後半26分にもムバッペが左サイドを縦に突破し、折り返しをジルーがヘディングシュートで2得点目。4-1と突き放し、試合を決定づけた。その後もオーストラリアに反撃を許さず、試合は4-1のままタイムアップ。史上3か国目のW杯連覇を狙うフランスがまずは初戦を白星で飾った。

(取材・文 西山紘平)

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