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ブレイク間近の22歳…J・アルバレスがW杯準決勝で2ゴール!! 憧れのメッシと挑む世界一へ

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FWフリアン・アルバレス(マンチェスター・C)

[12.13 カタールW杯準決勝 アルゼンチン 3-0 クロアチア ルサイル]

 前回準優勝チームのクロアチアを3-0の大差で破り、2大会ぶりの決勝進出を果たしたアルゼンチン代表。準決勝のプレーヤー・オブ・ザ・マッチには1ゴール1アシストの活躍を見せたFWリオネル・メッシ(パリSG)が選出されたが、見ている者により大きなインパクトを残したのは、これからスター街道を突き進むであろう22歳だったかもしれない。

 FWフリアン・アルバレス。幼少期からメッシに憧れを抱き続け、母国の名門リーベル・プレートから今夏マンチェスター・シティに正式所属したばかりのストライカーはこの日、全3ゴールに絡む華々しいパフォーマンスで決勝進出に大きく貢献した。

 最初の大きな見せ場はスコアレスで迎えた前半32分だった。かつてリーベル・プレートでチームメートだった21歳MFエンソ・フェルナンデス(ベンフィカ)からの浮き球スルーパスに反応すると、勢いよくゴール前に飛び込んだアルバレスはGKリバコビッチとの接触で転倒。これがPKを誘い、メッシの先制ゴールにつながった。

 さらに先制の歓喜から冷めない前半39分、今度は圧巻の突破でゴールを攻略した。中盤でカウンターの先頭に立ったアルバレスは味方のスプリントに呼応するように進路を取り、ゴール前に走り込むと、最後は強引なドリブルで相手のキックミスを誘発。目の前に浮き上がってきたボールをネットに蹴り込み、約40mのカウンターをたった一人で完結させた。

 その後は猛烈なプレスバックなど守備でもチームへの貢献を見せると、今度は後半24分にメッシの単独突破を受けてゴール前に走り込むと、優しいプレゼントパスからこの日2点目をマーク。初めてのW杯にしてすでに4得点を記録している22歳のそうした大活躍が光り、アルゼンチンは2014年のブラジル大会以来の決勝進出を決めた。

 それでも試合後には「個人としてもチームとしても嬉しい。ただ日曜日に素晴らしいゲームを戦うためにしっかり休みたい」と控えめに先を見据えたアルバレス。憧れのメッシと挑むW杯決勝に向け、早くも闘志を燃やしていた。

 そんな若きストライカーの姿にはリオネル・スカローニ監督も「フリアンのプレーは非常に卓越していた。2ゴールを決めてくれてだけでなく、3人のMFをカバーする働きをしてくれた」と賞賛。「彼は周囲とのつながりの上で判断ができる選手なのでわれわれとしてもありがたい存在だ」と信頼を寄せていた。

(取材・文 竹内達也)
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