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W杯の伝説となれるか…史上初の主将連覇へGKロリス「あらゆる準備をしたい」

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GKウーゴ・ロリス(トッテナム)

 フランス代表は18日、史上3か国目のワールドカップ連覇がかかるカタールW杯決勝戦で、アルゼンチン代表と対戦する。史上初めて主将としての連覇を狙うGKウーゴ・ロリス(トッテナム)が17日、前日会見に出席し、「決勝戦は最も難しい試合になる。あらゆる面で準備を整えておかなければならない」と意気込みを語った。

 2010年の南アフリカ大会、14年のブラジル大会、18年のロシア大会に続き、4大会連続でフランス代表の正守護神を務めてきた35歳のロリス。決勝戦に出場すれば、GKとして史上初めて20試合の出場となる。また今大会中にはリリアン・テュラム氏を上回ってフランス歴代最多キャップ記録を樹立。W杯決勝戦が通算145試合目にあたる。

 またW杯連覇はチームとして1934年・38年のイタリア、58年・62年のブラジルと過去2か国が成し遂げているが、主将としての連覇が実現すれば史上初の快挙。数多くのGKがW杯で伝説を残してきている中、その歴史に名を残す存在となりつつある。

 それでもロリスは謙虚に語った。「今回のW杯はできる限り勝ち進むことを目標に始まった。この冒険の始まりではわれわれを信じてくれる人はほとんどいなかった」。前回優勝に導いたMFポール・ポグバ、MFエンゴロ・カンテが負傷で招集できず、昨年代表復帰したバロンドーラーのFWカリム・ベンゼマも負傷離脱。前評判の高くなかった過去を振り返りつつ、「4年後、われわれは決勝で戦っている。この試合に勝つためにあらゆる策を講じたい」と力を込めた。

 対戦相手のアルゼンチンはFWリオネル・メッシ(パリSG)が最後の大会とみられ、集大成としての位置付けもある一戦。不世出のフットボーラーの行く末を見守るべく、世界のサポーターからはアルゼンチンびいきの声も上がっている。だが、ロリスは「われわれはファンに支えられている。フランスの人々が応援してくれることが分かれば、あとは問題ではない」と母国の支えを求める。

 またメッシだけを警戒するわけでもない。「非常に組織されたチームで、守備が非常に強く、とてもアグレッシブなプレスをかけてくる。またミスを突いて崩すのが上手い。さらに常にワールドクラスの選手を輩出してきた。サッカー界の伝説となったリオネル・メッシがその完璧な例だ」。そう経緯を示しつつも「一人の選手にフォーカスするにはW杯決勝はあまりに大きすぎる。アルゼンチンとフランスという2国間の決勝戦なんだ」ときっぱり。「ああいった選手と対峙する時、彼にフォーカスする必要はあるが、彼だけでなく、多くの才能ある選手がいる。全員がレオ・メッシに献身的だ」と述べ、「この試合で成功するためのカギを見つけたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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