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空中戦制圧の流経大柏CB関川は豪快ヘッドで1ゴール。選手権で自身の名を広める

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前半40分、流通経済大柏高CB関川郁万が頭でチーム3点目のゴール

[12.17 高円宮杯プレミアリーグ参入戦決勝戦 流通経済大柏高 5-1 徳島ユース 広島一球]

 Jクラブ注目の流通経済大柏高CB関川郁万(2年)が高さで徳島ユースを圧倒した。2-1の前半29分に左CKからポストをかすめるヘディングシュートを放つと、40分には右CKをファーサイドから頭でゴール。インターハイで得点ランキング2位タイの4得点をマークしている逸材が自慢の高さを見せつけた。

 この日、ハイボールに関しては“無双”していたと言えるほどだった。ただし、本人は「セットプレーでも足りない部分があった。前半、ポストとか枠外とかあったので、しっかり決めきれないと選手権でも厳しくなると思う」と不満顔。関川は強豪・流経大柏のトレーニングでも、クロス、セットプレーで一際目立つくらいの豪快ヘッドを連発している。すでに高校トップレベルのヘディンガーだが、まだまだ貪欲に武器を磨く意気込みだ。

 5-1で勝った試合後、2年生CBはプレミアリーグ昇格を素直に喜んでいた。「一年通してやってきたことが一昨日(の1回戦)、今日と出て嬉しい。県リーグ(で戦ってきたBチーム)もプリンス上がってくれたら来年、熱くなると思う。今までプレミアとプリンス同時に戦うのは流経ではないので。(自分たちが)プレミアから落とさないことが大事になってくると思う」。プリンスリーグ関東参入戦を控えるBチームに期待しつつ、自分たちはしっかりとプレミアリーグで残留することを誓った。

 まずは目の前の高校選手権で全力を尽くす。大会を代表するCBとして注目される中、自身初となる選手権挑戦。インターハイ優勝、プレミアリーグ昇格を実現したチームにとって、選手権優勝は3大目標の最後の一つだ。もちろん、それを目指しつつ、「これはいい経験ですし、プロとかいる中で自分をどう売り込むかは大事なことになっていく。2年生なので、自分の名前を売ることも考えていきたい」と関川。今年、『NIKE ACADEMY TIEMPO MASTERCLASS』で元日本代表CB岩政大樹から指導を受けて普段から守り方を考えるようになったという注目CBが、選手権で3大目標を達成して、自分の存在価値をさらに高める。

(取材・文 吉田太郎)
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