beacon

[MOM4132]尚志MF岡野楽央(3年)_10番は不満の内容も見事な先制点。2点目も演出

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半26分、尚志高MF岡野楽央(3年=鹿島アントラーズジュニアユース出身)が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.9 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 尚志高 2-0 岡山学芸館高 エディオン]

 尚志高(福島)は、前半26分と28分の連続ゴールで白星を大きく引き寄せた。10番MF岡野楽央(3年=鹿島アントラーズジュニアユース出身)が先制点に加え、2点目も演出する活躍。本人は「点を獲った以外はあまり納得していないです」と語るなど満足感を全く出さなかったが、それでもチームを勝利へ導く活躍だった。

 前半26分、岡野は「FWの(鈴木)虎太郎がDF2枚引き付けて斜めに行ってくれたので、自分のスペースが空いて、打てました」とドリブルからの左足シュートで先制点。空いたスペースを見逃さず、鋭くボールを運んでからの見事な一撃だった。

 はじめはシュートを打つつもりがなく、抜け出してから「打つしか無いと」と左足一閃。シュートもつま先に当たったものので完璧ではなかったというが、GKのタイミングを外す形でゴールを破った。狙ったプレーではなかったようだが、「普段はあまり点を獲るタイプではないので、こういう大舞台で決めれたのは嬉しいです」。跳躍からのガッツポーズで素直にゴールを喜んでいた。

 その10番は、歓喜の2分後にも左CKから右足で鋭いボールを蹴り込む。これも狙いとは違う低い弾道となったが、ボールは中央へ抜けてMF吉満迅(3年)がゴールへ押し込んだ。

 本人の感覚は、守備でボランチコンビを組むMF神田拓人(2年)に助けられた試合。個人戦術の高さと技術力も発揮していた攻撃面でも、「後半の立ち上がりで流れが悪くなった時にもっと自分がボールを受けて点を取らせられるような選手にならないといけない。もっとゴール前に入っていきたいですし、下の組み立てでもボクが中心になって作っていきたい」とレベルアップの必要性を口にしていた。

 インターハイで初戦敗退、2年生が多くのポジションを占めていたことも、3年生の闘志に火をつけるきっかけとなった。「インターハイ負けて出る3年生も少なくて、僕自身もですけれども、悔しい思いをした3年生が多くいたと思うので、練習中から3年生が中心になってやっていました」。その意地を結果に結びつけて、プレミアリーグ昇格を勝ち取ること。11日の2回戦で10番はより納得の行くプレーをして、チームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2022
●高円宮杯プリンスリーグ2022特集
●高円宮杯プレミアリーグ2022特集

TOP