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[MOM4150]桐光学園MF羽田野紘矢(2年)_均衡破る先制弾で横山杯MVP! 多様ポジション経験で“気が利く選手”に

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桐光学園高MF羽田野紘矢(2年)

[12.28 横山杯決勝 桐光学園 1-1(PK5-4) 習志野 若松運動場]

 横山杯のMVPに輝いた。桐光学園高MF羽田野紘矢(2年=横浜FMジュニアユース)は後半7分、均衡を打ち破る先制ゴール。「今回みたいにどんどん点を取っていけるようにしたい」。チームの攻撃を牽引した。

 普段はボランチの位置でプレーしていたが、この日は右サイドハーフで起用された。「かなり気が利く選手。うまく周りの選手を使いつつ、攻守にわたってやってくれた」(後藤直人フィジカルコーチ)。序盤はパスの出し手として躍動。前半9分には縦へのロングパスからFW丸茂晴翔(1年)の決定機を演出した。

 前半はスコアレスで折り返す。すると後半7分、より積極的に前目に出たことが功を奏した。MF阿部凌磨(1年)の起点から、羽田野は「信じて走り込んだ」。PA中央で上手くボールを収めると右足シュート。「ふかさないように、体を倒してでもシュートを打った」。渾身の弾道はゴールに突き刺さった。

 後半23分に失点を喫した桐光学園は、70分間で決着をつけられずにPK戦で勝利。横山杯のタイトルを得るとともに、羽田野が大会MVPに輝いた。「あんまりこういうものを取ったことがなかった。普段はボランチをやることが多くて、今大会はサイドハーフ。得点に絡めたのでよかった」。羽田野は決勝進出を決めるグループリーグ最終節でもPA内からシュートを決めており、新たな境地を拓く大会となった。

 来年度の最終学年で目指すは全国の舞台だ。「自分は前年度の選手権で出られずに、今年度はインターハイにトップチームも出場できなかった。自分たちの代で選手権とインターハイを目指したい」。また、桐光学園は来季プリンスリーグ関東2部に昇格が決定。先輩たちの思いも引き継ぐつもりだ。「3年生がプリンスに昇格させてくれた。自分たちが一個上のレベルに上げられるように」。2022年最後に結実した成果を、来年度はさらに実らせていく。

(取材・文 石川祐介)

●横山杯第23回全国ユース招待サッカー大会特設ページ

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