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[MOM4208]玉野光南MF内山陽太(2年)_公立校を支える“心臓役”が変化。今年はより主体性を持って、リーダーに

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玉野光南高を攻守で支えるMF内山陽太(2年=ファジアーノ岡山U-15出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.4 岡山県高校新人大会2回戦 岡山工高 0-4 玉野光南高]

 メンタリティーの部分から変化してきたMF内山陽太(2年=ファジアーノ岡山U-15出身)が今年、玉野光南高のリーダーの一人になる。

 内山は新チームの公式戦初戦でボランチとして先発。正確なボールコントロールで攻撃の軸となり、意図的に縦へのパスを増やそうとしていた。そして、頭を使って相手のパスを読み切るなどインターセプトに貢献。「自分たちがもっとやらないといけない。新チームになって守備の強度とか、『中盤の圧』というワードで(乙倉健二)監督から言われている」というボランチは、MF市村海晴(2年)とともに“心臓役”としてチームに良い流れをもたらしていた。

 だが、守備面については「まだ物足りないと思います」と首を振り、攻撃面についても「どんどんボールを受けてさばいたりボールを失わないというところを見て欲しいです。今日はイージーミスがあってピンチに繋がるシーンもあった」と全く満足していなかった。

 それでも、後半半ばから務めたCBでのプレーは、無失点で終えたこともあり、及第点の出来だったようだ。「CBに入った時に(パスを)間につけられた。いつもよりは守備の圧を上げられたと思います」と頷く。1年時のプリンスリーグ中国終盤戦から先発。本職のボランチに加え、新チームになってからはCBとしてプレーする機会が増えている。

 乙倉監督は「技術は信用しています。あの子は強い相手でも賢く守れますし、(ボランチ、CBの)両方のポジションで考えている」と説明。この日も指揮官が評価するパフォーマンスを見せたMFは、ボランチでも、CBでもチームを支える意気込みだ。

 岡山U-18への昇格を逃し、玉野光南へ進学した当時は「入った時はこれよりも陰キャな感じで……」と苦笑する。だが、「(情熱的な乙倉)監督に言われて、少しは成長したかなと思います」。前向きに変化した内山は最終学年となった今年、よりリーダーシップを発揮するつもりでいる。

「新チームになってずっと言われ続けている、(GK常藤至竜)キャプテンに頼りすぎている面があるので、もっと2年生が主体性をもってキャプテンを超えれるくらいのチームにしていきたい」。常藤に続く存在に「自分が、の意識しか無いです」。公立の雄の“心臓”として、リーダーとして、チームを進化させて、今年こそ必ずタイトルを勝ち取る。


(取材・文 吉田太郎)

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