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[MOM4209]就実MF樋口琉生(1年)_「点取るよりもボール取る方が好き」な10番。守備で貢献し、決勝アシスト

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プリンスリーグ中国に所属する就実高の1年生10番MF樋口琉生(Jフィールド岡山出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.4 岡山県高校新人大会2回戦 岡山芳泉高 1-2(延長)就実高]

 就実高は1年生MF樋口琉生(Jフィールド岡山出身)が攻守両面で活躍。ベスト8進出に貢献した。「1個下で10番をつけさせてもらっているし、責任感を持ってもっとやらないといけない」と語る樋口は、接戦となった2回戦で自分の特長を発揮する。

「僕、ボール奪取が得意なので、そこから運べるところもあるので、そこは見てもらいたいです。基本、点取るよりもボール取る方が好き」と語るMFは、小学生の頃から身につけてきたという自分の間合いに持ち込んでボール奪取。相手のスピードを巧みに殺してボールを回収し、自身のドリブル、パスに繋げていた。

 シャドーとしてプレーしたこの日、決定機に絡みながらも決め切れなかったことを悔しがる。また、「きょうはなるべく相手を引き付けてサイドへ散らすことを意識していた。でも、なかなか上手くできなくて、自分としても納得していないです」。それでも、延長後半3分に決勝点をアシストした。

 左サイドでボールを持つと、「あそこは見えていた」とファーサイドでフリーのFW松澤悠紀(1年)へ絶妙なクロスボール。これを松澤が胸コントロールし、左足で劇的な決勝点を決めた。

 苦しみながらも勝利したが、「このままじゃ絶対に優勝できない。一戦一戦個人としても、チームとしても成長していかないといけない。(10番の自分が)やらないといけないので、自分が引っ張っていって、チームを勝たせて、もっとやらないといけないと思います。点を取ってチームに貢献したい」。1年生10番は成長へ貪欲。今回の新人戦で1試合でも多く厳しい戦いを経験し、飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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