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高1で名を上げた横浜FMユースMF白須健斗、2年目は「出て、活躍して、凄い」へ

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横浜F・マリノスユースのU-16日本代表MF白須健斗(右)は守備でも奮闘

[2.11 NEXT GENERATION MATCH 横浜FMユース 2-2 日本高校選抜 国立]

 今年は、より活躍して名を上げる一年にする。MF白須健斗(1年)は昨年、強豪・横浜F・マリノスユースで5月から先発に抜擢され、1年生レギュラーとして奮闘。日本クラブユース選手権(U-18)大会では、準決勝で先制点を決めるなど準優勝に貢献した。

 その後、U-16日本代表のウズベキスタン遠征メンバーに選出。U-16神奈川県選抜の中心選手として出場した国体少年男子の部では日本一に輝いている。飛躍の一年に。迎えた23年、白須は昨年と同じ活躍ではダメだと考えている。

「去年は(周囲からの見られ方が活躍を評価されたよりも、)1年で出れているのは凄い、みたいな感じに自分自身思っていたので、2年目になって出れて凄いじゃなくて、『出て、活躍して、凄い』と言われなきゃいけない。自分がチームを引っ張って、去年プレミアがEAST2位で、クラブユースも2位に終わってしまったので、優勝という部分にこだわって、結果にこだわっていきたい」と力を込めた。

 昨年、白須はプレミアリーグEAST、日本クラブユース選手権でいずれも2得点。DFラインと前線との繋ぎ役、また仕掛け役としてチームに貢献したものの、アタッカーのポジションの選手として納得の行く数字ではなかった。

「出場時間が長い中で、アタッカーの人間として(2大会で計)4点しか取れていないのは課題だと思うので、今年は得点、アシストという目に見える数字にこだわっていきたい」。この日も左サイドで先発し、ドリブルでの仕掛けなどを見せていたが、得点を奪うことはできなかった。ライバルだというFW望月耕平(1年)はプレミアリーグEASTで6得点をマークし、この日も1ゴール。それに対して自分が結果を残せなかったこと、違いを生み出せなかったことを悔しがる。

 課題に挙げた一つがシュートだ。得点数の増加は自身のノルマ。「後輩たちが入ってきたので(結果を残して)後輩たちにも凄いと思わせないといけないと思いますし、憧れられる存在、チーム内でも頼られる存在になりたいなと思います」。違いを生み出す選手へ成長し、この日応援してくれたサポーターの前で活躍する選手になる。

「マリノス来て前座試合とかあったけれど、自分出れていなかったので、初めてサポーターの応援をピッチで聞いて、やっぱりこのピッチに立って、マリノスのトップの一員として戦いたいという気持ちが強くなりました」。

「NEXT GENERATION MATCH」後に開催された「FUJIFILM SUPER CUP 2023」でトップチームが甲府と対戦。「エウベル選手の攻撃の質、ドリブルで1枚だけじゃなくて2枚目剥がせるところは自分もああなっていかないといけない。マリノスは攻撃的なサッカーなので、サイドアタッカーとしてそういう面は求められますし、エウベル選手に限らず、水沼(宏太)選手も得点を決められて自分に足りないところを多く持っている選手。きょうもこのあと試合を見れるので、自分と同じポジションの選手はこだわって見たいです」。トップチームのプレーヤーたちの姿から感じたことを実践。“昨年以上”の活躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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