beacon

長崎総科大附は2トップ中心にハードワークを貫徹。被シュートゼロで準々決勝突破も、決勝には届かず

このエントリーをはてなブックマークに追加

長崎総合科学大附高FW新垣太一(右)は前線で走り続けて勝利に貢献

[2.20 九州高校新人大会準々決勝 慶誠高 0-1 長崎総合科学大附高 金武町フットボールセンター(天然芝)]

 長崎総合科学大附高(長崎2)の定方敏和監督は、1-0で勝利した九州高校サッカー新人大会準々決勝後、「選手たちが良く頑張ってくれました」と讃えていた。

 予選リーグ3連勝の慶誠高(熊本2)との一戦は、コイントスで反対サイドの風上を選択。立ち上がりから攻守両面で圧力をかけて相手を飲み込もうとした。5分、左SB平山零音主将(2年)が1タッチで入れた左クロスをFW新垣太一(2年)が合わせ、直後にはインターセプトしたMF宇土尊琉(1年)がミドルシュートを放つ。

 ロングスローや平山のCKなどでゴール前のシーンを増やし、CB福島文輝(2年)の惜しいヘッドも。空中戦や際どいルーズボールの多くで先にボールを触るなど出足の鋭さ、強度で慶誠を上回っていた印象だ。

 だが優勢だった前半に得点を奪うことができなかった。前半半ばごろから少しずつスペースへボールを運ばれ、相手エースFW糸川徠夢(2年)にボールが入る回数も増加。だが、サイドの攻防で厳しいチェックを見せるなどシュートまで持ち込ませない。

 特にFW甲斐智也(2年)と新垣の2トップは試合を通して運動量を維持。予選リーグでは30分以内での交代が続いていた新垣が最後まで走り切るなど、指揮官も評価する動きを見せていた。

 後半24分、平山のロングスローをCB角田碧斗(1年)が頭に当て、最後はMF黒木秀彰(1年)が左足で決勝点。公式記録上の被シュートはゼロで勝ち切った。だが、続く鹿児島城西高(鹿児島1)との準決勝では、相手の4本を上回る10本のシュートを活かせず、0-0からのPK戦で敗戦。定方監督が課題に挙げていた精度改善を一つのテーマにゴールを奪い切る、勝ち切るチームになる。

(取材・文 吉田太郎)

TOP