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J1練習参加を経験。U-17日本高校選抜の万能型、大津MF碇明日麻は限られた出場時間の中で特長を表現

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U-17日本高校選抜のMF碇明日麻(大津高2年)はボランチ、FWとしてプレー

[3.5 静岡県ヤングフェスU-17男子の部 静岡県ユース選抜 0-4 U-17日本高校選抜 草薙陸]

 U-17日本高校選抜のMF碇明日麻(大津高2年=FCK マリーゴールド AMAKUSA U15出身)は後半13分からボランチで出場。その後、選手交代に伴い、前線へポジションを移した。

 やや負傷を抱えている中でのプレーだったようだが、「FWとして出て収められて、サイドの展開という自分の特長のところも出せたかなと思います」。ボールキープ力の高さと正確なキック、リーチの長さを活かした守備、そしてタイミングの良い跳躍と186cmの高さを駆使したハイボールでの強さ……注目株は、短い出場時間の中で存在感を発揮して試合を終えた。

 九州の名門・大津で、1年時の6月にはプレミアリーグWESTで先発。同7月には東福岡高戦とC大阪U-18戦で2試合連続決勝点を挙げ、一躍注目度を高めた。同年度の選手権では全てベンチスタートで計2得点を記録。中盤よりも前目のポジションで活躍し、U-17日本高校選抜やU-17日本代表を経験した。

 その碇は昨春からCBへ転向し、新ポジションでも高さや技術力を発揮。細かな課題もあったが、チームの選手権3位に貢献し、今年の新チームでは再び中盤を主戦場としている。サイズ感と技術力の高さ、しなやかさ、走れる力も備えた上、最も得意とするボランチ、CB、シャドー、FWをハイレベルでこなす万能型の大器にJ1クラブが注目。今年に入り、J1の2クラブの練習参加を経験した。

 クラブによって、期待されるポジションはCB、ボランチと様々。数的同数での守備や攻撃時に可変するといった戦い方の違い、またスピード感に慣れることも求められてきた。それでも、「ポゼッションのところでは自分の技術を出せたと思います」。J1クラブの中でよりハードワークすることや強度、自分の特長を出せるように準備していく考えだ。

 進路については、「自分のプレースタイルだったりに合うところが良いですね。できれば、総体までに決めたいです」と希望。初の日本一を目指す大津の新チームでは主将を務め、U-17日本高校選抜やU-18日本代表での活躍も期待される碇は、大事な将来へ向けて熟考し、進路を決める。

(取材・文 吉田太郎)

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