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U-16東京選抜初招集、関東一の186cmDFエバイェメウ賢人が異質の動きで可能性示す

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U-16東京選抜の186cmDFエバイェメウ賢人(関東一高1年)は右サイドで迫力のある動き

[3.5 静岡県ヤングフェスU-16男子の部 U-16男子静岡選抜 1-2 U-16男子東京選抜 草薙陸]
 
 東京都のトレセン活動は、今回が初。だが、U-16東京選抜の186cmDFエバイェメウ賢人(関東一高1年)が、スケール感の大きなプレーを見せた。

 関東一でCBを務めるエバイェメウはこの日、U-16東京選抜で右SBとして先発起用された。対人能力、空中戦、スピードに自信を持つDFは序盤から異質の動き。ストライドの大きなドリブルで攻め上がり、縦へ抜け出すことにもチャレンジしていた。勢い余って相手DFとガチャッとなった際、また前へ出てディフェンスした際に、ボールはほぼエバイェメウの足元へ。圧倒するまでは至らなかったものの、球際勝負で優位に立ち続けた。

「前からプレス行くことを意識していました。競り合いとか1対1の場面とか上手くいきました」。失点シーンなど寄せがわずかに遅れたシーンがあったほか、ビルドアップ、クロスも思うようにできなかったという。また、まだまだ線も細い印象だ。それでも、推進力のある攻守を見せるなど、好選手揃う両チームの中でも印象に残る70分間だった。

 U-16東京選抜コーチを兼任する関東一の小野貴裕監督が、「どう育ててやったら良いかなと思って。スケール感を小さくしたくない。(良い意味で、他の選手と違うし)なんか変でですよね」というように、本職のCBで守備ばかりにならないように、他のポジションにもチャレンジしている。186cmの身長はまだ伸びている模様。ヴェルディS.S.レスチから選手権全国3位になった関東一へ進学し、色々なことを学びながら台頭してきた。

「(小野監督に教わり、)ビルドアップの時に前を覗いたりすることを意識しています。守備面ではラインの上げ方とか意識しています」とエバイェメウ。自称「恥ずかしがり屋」というDFは、U-16東京選抜の後輩たちからいじられながらも打ち解け、ピッチで躍動して「自信になった」

 エバイェメウは「将来はリーダーシップ溢れるCBになりたいです。ファン・ダイクのような選手になりたいですね。。自チームでも、国体でも、全国出て優勝したいです。日本代表になれるように頑張りたいです。(現時点で代表は)遠い感じです。日々、一個一個の練習を大切にして、技術とか磨いていきたい。精神面もまだまだなんで」と微笑。大器は今後、どのような成長曲線を描くか。まずは関東一やU-16東京選抜で、大きく羽ばたくための礎を築く。

(取材・文 吉田太郎)

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