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[MOM4227]鳥栖U-18DF田代聡太(2年)_“マジメさ”が特長の右SBが2G1A!

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前半7分、サガン鳥栖U-18右SB田代聡太(2年=ソレッソ熊本出身)が先制点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.15 サニックス杯予選リーグ 鳥栖U-18 4-0 U-17マレーシア代表 グローバルアリーナ]

「マジメって結構取り柄なので、ちゃんとやるところはちゃんとやりたい」。サガン鳥栖U-18は、“マジメさ”が特長の右SB田代聡太(2年=ソレッソ熊本出身)が2得点1アシストの大暴れだ。

 前半7分、左FKのこぼれ球を「夢中にボールだけ見て」右足で振り抜き、先制点。後半12分には再びセットプレー後の混戦から「身体を張ってプレーするのは、自分の特長なので自信を持ってやっています」とヘディングシュートを決めた。

 ソレッソ熊本から鳥栖U-18へ加入した当初はFW。昨年はCB、そして今冬から右SBを務める田代は元FWの得点力を発揮し、チームに2得点をもたらした。加えて、「足りないところが自分はいっぱいあるんですけれども、自分に合っていると思います。タフに上下運動したり、あとは1対1、守備の面で自分は絶対に自信を持っているので相手のSHを絶対に抑えるという気持ちであそこはやっている」という右SBとしても、ポジショニング、対人プレー、スプリントでチームにプラスアルファをもたらしていた。

 そして、後半37分には右サイドでのパス交換で相手の背後を取り、ラストパスをMF先田颯成(2年)へ通してアシストも記録。「クロスの質をもっと追求して、この大会でもっと上手くなっていきたい」という田代は、満足せずに日本一メンバーの先輩SB山本楓大のようなタフと巧さも兼ね備えたSBへ成長を目指す。

 MF松岡大起(現清水)やMF坂井駿也(現鳥栖)と同じく、街クラブのソレッソ熊本から鳥栖U-18へ加入。その2人のように「声も出せるし、引っ張ってくれる先輩なので、そういう姿、そういう先輩になって、後輩を引っ張って行ける存在になりたい」と意気込んでいる。
 
 4歳上の松岡は特に憧れの存在。高校生でJ1に出場をしていた松岡の試合を観戦に行っていたという。「大起君とかの話を聞くと、ずっとサッカーのことに対して集中しているみたいな。自分も大起君を凄く尊敬しているので、自分も真似していけたら良いと思っています」。松岡からの「期待しているぞ」「見ているからな」という言葉からも勇気づけられている。

 その田代について、田中智宗監督は「日頃から実直にサッカーに取り組む姿勢もそうですし、日頃の生活もマジメで、派手さはないけれど私生活のところも含めて本当に裏切らない選手」と評していた。厚い信頼を受けるDFは、寮長としてチームを引き締める役割も務めている。「私生活も含めて、特にピッチ面では厳しい声をかけながらレベル高くやっていきたい」。松岡のような日常を過ごし、成長を続けて憧れの存在に近づく。

(取材・文 吉田太郎)

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