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[MOM4247]柏U-18FW大木海世(3年)_劣勢の展開で長所のスピードを発揮。絶妙ループで同点弾

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前半43分、柏レイソルU-18FW大木海世が右足ループシュートを決めて同点

[4.8 高円宮杯プレミアリーグEAST第2節 昌平高 1-1 柏U-18 昌平高G]

「困った時には自分の長所の部分で勝負しなさい」。柏や鳥栖で活躍した経歴を持つ藤田優人コーチは、国見高(長崎)時代の恩師である故・小嶺忠敏監督の言葉を柏レイソルU-18の選手たちに伝えているのだという。この日は先制され、上手くいかない時間も多かったが、長所を活かして同点に持ち込んだ。

 前半43分、MF青木空斗(3年)のスルーパスでFW大木海世(3年=柏U-15出身)が抜け出す。「スピードはちょっと自信あるんで、そういうところは意識して練習でもやっていた。7番の青木がああいう感じで出してくれるのは、一緒にやっているので分かっているのでキレイに抜け出すことができました」と大木。普段から意思疎通のできている2人が呼吸を合わせ、完璧な崩しをしてのけた。

 大木はGKとの1対1から「良い形で抜け出せて、シュートはちょっと迷ったんですけれども、キレイに入ってくれて良かったです。最初、ニアに打とうとしていたんですけれども、コースがなくなっていたので上打っていたら何とかなるかなと」と右足ループシュートを選択。鮮やかな一撃でゴールネットを揺らした。

 得点シーンまで、抜け出しから2度の決定的なシュートを放っていたが、決め切ることができていなかった。だが、駆け引きと動き出しを繰り返して同点ゴール。本来はサイドでのドリブルを得意としているが、FWのポジションでの強みはスピードを活かした抜け出しだ。その長所を発揮し、チームに今季リーグ戦初得点をもたらした。

 青森山田高との開幕戦(4月2日)は0-5で敗戦。大木は0-4の後半30分からの出場だった。「足りていないなと感じました」という球際の強度を練習でチームメートと求め合い、この日は先発出場。前線での身体を張ったボールキープのほか、試合終了間際には決定的なラストパスも通した。だが、満足はしていない。「まだ勝っていないので、次は勝てるように来週一週間も厳しくやっていきたい」。自分の長所も発揮し、またゴールを奪う。

(取材・文 吉田太郎)
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