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「ヘディングも少し得意」なボランチ、桐光学園MF羽田野紘矢がセットプレーから2発

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後半5分、桐光学園高MF羽田野紘矢(3年=横浜FMジュニアユース出身、右端)がヘディングシュートを決めて逆転

[4.16 高円宮杯プリンスリーグ関東2部第3節 國學院久我山高 2-2 桐光学園高 國學院大學たまプラーザG]
 
 登録167cmのボランチがセットプレーから2得点だ。桐光学園高(神奈川)は0-1の前半42分、右CKのこぼれ球をMF羽田野紘矢(3年=横浜FMジュニアユース出身)が蹴り込んで同点ゴール。さらに後半5分、再び右CKからニアの羽田野が頭で巧みにゴールへ流し込んだ。

 対戦相手がCB川村優介(3年)やCB青谷舜(2年)を警戒する中、「ヘディングも少し得意なので」という羽田野が2発。今季、プレシーズンの対外試合でもゴールを決めてきたMFはプリンスリーグ関東2部3試合で得点数を3へ伸ばしている。

 特別なサイズがある訳ではないものの、ヘディングは小学生の頃から得意。「一応小学校の時、地元のチームでやっていた時から、意外とヘディングはコーナーとかニアで合わせていて、中学のマリノスの時はそんなにやってないんですけど、その時の多分、感覚でそれなりにヘディングはできる方だと思っている」。その武器も活かして2得点。だが、勝ち切れなかったことを残念がっていた。

 攻撃的なボランチは前半、マイボールの時間が増える中で前へ出て「全国区でも多分、強力な両サイドだと思っている」というMF松田悠世(3年)とMF齋藤俊輔(3年)の両サイドを活用。だが、全体的にミスの増えた後半は相手の分厚い中盤にボールを持たれるシーンが増え、セカンドボールも十分に回収することができなかった。

「オレと(もう一人のボランチの小西)碧波のところで、もっとマイボールにできれば、ウチの攻撃の時間が増えたので。ああいうカウンターゲームにならないようにコントロールしたいです」と引き締め、鈴木勝大監督も「長短のボールをもう少し緩急をつけて、縦パスとサイドチェンジと。そういうところがもう少し上がって来ないと、(選手権で)国立競技場には立てない」と厳しかった。

 昨年は夏冬の全国大会出場を逃している。「攻撃面は多分、去年に比べても点が取れるチームだと思っているので、そこで、インターハイは2年連続で同じようなところ(県準々決勝)で負けているので、そこをまず突破して。チャレンジャーの気持ちで、まずは全国に出れるように頑張りたいと思います」。そのためにも攻守両面でよりチームに貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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