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[MOM4268]埼玉平成DF落合楓(2年)_無失点継続。CB転向で堅守の中心に

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埼玉平成高CB落合楓(2年=坂戸ディプロマッツ出身)は無失点勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.26 関東高校大会埼玉県予選準決勝 成徳深谷高 0-1 埼玉平成高 駒場]

 4試合連続無失点で初の埼玉決勝進出と関東大会出場。埼玉平成高の三島伸也コーチは、この日特に頑張りの光った選手として、CB落合楓(2年=坂戸ディプロマッツ出身)の名を挙げた。主将のCB清水聖那(3年)とともに最終ラインの中央で奮闘。「元々CBの子じゃないんですけれども、きっちり一つ一つできる子で、サイズの割には上も強いので守れる。清水はいつも通りだったんですけれども、落合が利いていたなと」と説明した。

 落合は身長170cmほどだが、跳躍力を活かした空中戦と競り合いにも自信を持っているCBだ。この日対戦した成徳深谷高は競り合いに強い選手が多いチーム。そのため、チームメートと対応策を相談し、「足元でなるべく取ろうと意識していました」。相手の前に潜り込む守備も得意とする落合は、タイミングの良いボール奪取を繰り返した。

 また、準備することを欠かさず、幅広いカバーリングも見せていた。雨の中、相手はロングボールやセットプレーの本数を増やしていたが、最後まで集中力を欠かさず、守備範囲広く走り続けて無失点。「嬉しいです」と素直に関東切符獲得を喜んでいた。

 落合は今年、中盤からCBへコンバート。「最初はちょっと嫌だなと思っていました」と明かす。だが、「やってみるとチームの全体を見れて楽しいし、パスも繋げて楽しい」。チームからの信頼を掴んだ2年生は、今大会無失点での快進撃に貢献している。

 キープ力も特長とするCBは、これから「どんなFWの選手にも負けないように、競り合いも足元も負けないように頑張りたい」と宣言。まずは1試合1試合に集中し、目の前の相手を封じ込んでいく。次の対戦相手は伝統校の武南高。「ここまで来たら決勝で武南を倒して優勝したいです」。DF佐々木旭(川崎F)らを輩出している新鋭期待の2年生は、勝って、埼玉平成と自身の評価も高める。

(取材・文 吉田太郎)

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