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[関西 U-16 ~Groeien~]互角の戦い、惜敗の経験を次に繋げる。近大附の万能型MF清水悠史「一丸となって戦えるようなチームに」

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近大附高MF清水悠史(1年=RIPACE大阪出身、左)は切り替えの速い攻守を見せるなど奮闘

[4.30 関西 U-16 ~Groeien~G1第1節 京都橘高 4-1 近大附高 ダイセル播磨光都第3G]

 試合内容はほぼ五分。近大附高(大阪)は「関西 U-16 ~Groeien~」開幕戦で力を発揮した一方、細かな部分が差となり、3点差での黒星スタートとなった。MF清水悠史(1年=RIPACE大阪出身)は「運動量とか最後声掛ける部分とかがついていけばな、って僕はこの試合で感じました」とコメント。経験を先に繋げる。

 清水は強豪校の1年生と90分間のリーグ戦を戦う「関西 U-16 ~Groeien~」について、「一個成長の場でもあると思いますし、プリンス、プレミアへ向けてもここが一つのステージだと思っている」という。将来のための貴重な経験の場。Aチームに加わっているユーティリティMFは課題を見つめ直し、自分たちの強みをより磨いていくことを誓っていた。

 その清水が「良い選手が揃っていると思う」と語り、今年4月に就任した寺師悠斗新監督も「期待しています」という1年生。Aチームに参加しているリベロのDF今西輝が不在だったが、コーチングや切り替えの速さ、万能性を武器とする清水や、ヘディングの強さや運ぶ力も見せていたDF咲本大、スピードを活かした動きで相手を苦しめたMF川田太陽らが目立つ動きを見せていた。

 186cmFW廣谷碧斗の高さを活かした攻撃と切り替え速い守備で主導権を握る時間を増やし、リードされた後半もMF小澤宙依や川田が相手の前に強引に潜り込んで前進するなど反撃した。終盤は失点が重なり、チームがバラバラになりかけていたが、GK加賀田知希が前向きなコーチングを継続。DF陣は体を張って、相手の速攻を必死に食い止めていた。

 この日の悔しい敗戦を糧に。清水は「今日負けてしまいましたけれども、自分がチームを引っ張っていけるような立場になり、試合中も声を出して、出れない時があっても折れずにベンチから声を出したり、一丸となって戦えるようなチームになっていきたい」と前を向いた。

 清水はチームのスタイル、先輩の姿を見て中学2年時に進学を決めたという近大附でチームメートとともに成長し、全国出場を果たす考え。そして、「僕はずっと(元スペイン代表DFの)プジョルとかガッツのある選手が好きなので、見習ってあのコーチングとか最後までやり切れる選手になっていきたい」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)

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