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[関西 U-16 ~Groeien~]MF太田陸斗やMF樺山文代志ら今年もタレント候補が集結。興國が3発で開幕戦勝利

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興國高は3発勝利。MF太田陸斗は攻守の中心に

[4.30 関西 U-16 ~Groeien~G1第1節 興國高 3-1 金光大阪高 ダイセル播磨光都第1G]

 タレント候補たちが開幕戦から躍動した。30日、興國高(大阪)が「関西 U-16 ~Groeien~」G1リーグ第1節で金光大阪高(大阪)と対戦。3-1で勝った。

 6年連続で高卒Jリーガーを輩出している興國が、自分たちから変化させる力と個の力を発揮。3発勝利だ。立ち上がり15分間で仕留めに行った興國だが、中央の厚い相手の守りをこじ開けられず、給水タイムまで0-0だった。

 金光大阪は競り合いでの強さを見せるDF高槻幸成やセカンドボールを回収するMF長友空らがマイボールに変え、奪ってからテンポの速い仕掛け。MF市浦脩翔が次々とスルーパスを狙い、サイドからクロスも上がっていた。

 それでも、興國はピッチ内で話し合い、「徐々に自分たちのペースになって、動かせるようになって、相手のシステムとか見て変形とかさせながら、そこが自分たちのストロングやから、そこを発揮できて徐々に有効なビルドアップから相手を押し込めた」(MF太田陸斗)

 太田を軸に、インサイドの選手が開いてビルドアップに係る形でサイドから攻略。前半39分、左SB田中凰我の左クロスでニアの大型FW佐藤暸太が相手DFを引き付ける。その裏を狙っていたFW塚野千維がゴール前に潜り込み、左足で先制点を流し込んだ。

 さらに45分、右サイドで競り勝った塚野が前へ。サポートした右SB松岡敏也がボールを中へつけ、FW樺山諒乃介(現鳥栖)を兄に持つMF樺山文代志が絶妙な1タッチパスを通す。最後は中へ持ち出した塚野が左足シュートをファーへ流し込み、2-0とした。

 興國は後半も塚野の左足CKがポストを叩くなど攻めると、12分に樺山が追加点。金光大阪も直後に高槻のクロスをFW村上智也が決めて1点を返す。試合終盤は自分たちのペースで反撃したものの、2点目を奪うことができなかった。

 興國のコンダクター・太田は理想とするバルセロナMFセルヒオ・ブスケツのようにシンプルにボールをはたきながら、テクニックも発揮。「タッチ数が多いとずっと言われていて、それが課題で今日はずっと意識して、アンカーとして動かせたと思うし、地味やけどそこは継続して我慢しながら、今日はできたからチームのリズムも生まれてそこから個人としてのリズムも生まれたので良かったかなと思います」と頷く。

「3年間で絶対にプロ行くと決めてきた」という興國で、落ち着いてゴール前で構えていた183cmGK岩瀬颯や能力の高さを見せていたMF水野凪斗、そして、太田も「何でもできるっす。ラストパスも出せて、点も決めれて、落ちて来れて全然ゲームも作れるし、体の使い方が上手い」と認める樺山らタレントたちと切磋琢磨。目標の高卒プロ、日本一にチャレンジする。

OB、FW樺山諒乃介(現鳥栖)を兄に持つMF樺山文代志は1ゴール1アシスト

(取材・文 吉田太郎)

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