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[球蹴男児U-16]高校進学後にFW転向。「13」託されたFW佐藤貢瑛が鵬翔に勢いもたらし、4発勝利

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鵬翔高の特別な番号「13」を背負うFW佐藤貢瑛は1ゴール

[5.3 球蹴男児U-16リーグD2第1節 筑紫台高 1-4 鵬翔高 大津町運動公園多目的A]

 選手権日本一の歴史を持つ鵬翔高(宮崎)が、4発発進した。「2023球蹴男児U-16リーグ」Division2開幕戦で筑紫台高(福岡)と対戦。4-1で快勝した。

 鵬翔が立ち上がりから前へ、前へとアグレッシブなサッカー。前半10分に右クロスのこぼれをFW長友蒋真が左足ダイレクトで決めて先制した。その鵬翔は、181cmCB原西琉生が対空戦、地上戦でも跳ね返す力を存分に発揮する。

 また、鵬翔は右サイドのSB元木漣がロングスプリントを見せ、前線では高校進学後にFWに転向したというFW佐藤貢瑛が、「とりあえずプレスを速く。球際を強くするところを意識しました。今日は走れていた方だと思います」とチームを勢いづける。

 前半25分には佐藤の右クロスを長友蒋が巧みに頭で合わせて2-0。30分にも、「あれはいつも試合後に練習しているところだった。絶対に決めれる自信がありました」という佐藤がコントロールした右足シュートを右隅に沈めて3-0と突き放した。

 佐藤は中学時代までロングボールを得意とする司令塔タイプのボランチ。FW転向直後にも関わらず、伝統のエース番号「13」をつけることになり、「プレッシャーはありましたね。先輩たちが13番つけて上手いのでプレッシャーはありました」。それでも、周囲を使う巧さも見せた佐藤は、後半4分にMF岩崎湘大のゴールをアシストした。

 鵬翔はMF長友悠真の1タッチパスなど精度も高い攻撃。後半も前への勢いは衰えず、攻め続けた。Aチームで先発するGK酒井飛鳥が不在の中でも快勝発進。だが、佐藤は満足していなかった。「(チームとしても)まだまだ。僕はまだシュートができていなくて、シュートのタイミングが分からないです。シュートまでが遅くて全然自分的にはまだまだ」。ただし、推進力、メンタリティー含めてFWとしての今後も楽しみなパフォーマンスだった。

 佐藤は「1年生大会で13番をつけているので頑張らないといけない」。中学時代はマンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネが憧れだったが、現在は同クラブのストライカー、FWアーリング・ハーランド。「13」に相応しいプレーで鵬翔を勝たせ続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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