beacon

日大藤沢の注目CB宮崎達也が逆転勝ちに貢献。守備力強化し、先輩DFのように

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半31分、日大藤沢高CB宮崎達也(3年=FC東京U-15深川出身)の左足CKから決勝点が生まれた

[5.6 関東高校大会神奈川県予選準決勝 日大藤沢高 2-1 厚木北高 レモンS]

 U-17日本高校選抜候補のレフティーが攻撃力を発揮した。日大藤沢高は後半、相手DF背後へ抜け出す動きが増え、堅守・厚木北高を揺さぶることに成功。CB宮崎達也(3年=FC東京U-15深川出身)からのグラウンダーの縦パスが入る回数が増加した。

「通したりするのが自分の武器とかだと思っているので、それが前半上手くできなかったので、後半は風上でしたし、それをどんどんやっていこうかなと思っていました」。攻撃のリズムが出た日大藤沢はセットプレーからの2ゴールで逆転勝ち。決勝点は宮崎が左足で速いボールのCKを蹴り込み、こぼれ球をFW会津恒毅(3年)が決めた。

 この日、日大藤沢はオウンゴールによる1失点のみで、宮崎は被シュートゼロに貢献。関東大会出場を決めた80分間の感想について、「前半もっと集中して立ち上がり入らないといけないと思いますし、そんな中でも徐々に時間が経っていくにつれて、声をかけたり、チーム鼓舞したり、後ろからピンチの芽を摘めたかなと思います」とコメントした。

 昨年は選手権予選決勝の延長戦で左足CKを直接決めるなど活躍。攻撃性能の高さに加え、守備面でも成長したDFは今年、U-17日本高校選抜候補に選出された。だが、選考合宿ではCB、左SBで特長を発揮することができず、3月のU-17日本高校選抜活動は選考外に。アピール不足と力不足を実感した。

「高校選抜の人たちはCBで言ったら自分よりも1対1が強くて、チームで守るというよりも個人で守るという人が多かったので、自分は全然足りなかったかなと思います。左SBでも自分のもっと良いところを、ポジションが一つできるだけじゃダメだと思いますし、もっと自分からアクションしてアピールできたら良かったというのが反省点です」

 それでも、左足は大舞台で勝負を決めるほどの武器。本人はチームを勝たせるため、またより上に行くため、課題改善への意欲を口にする。「自分は守備がそんなに得意ではないので、チームとしては失点しないようにで、自分としては去年、自分の前でシュートを打たれて失点とか結構多かったので、1対1の部分、去年で言えばアッパ(勇輝、現明治大)のようにスペシャルな守備ができるような選手になりたいです。(アッパのようなシュートブロックも)今年はちょっとずつできてきているので、もっとレベルを上げていければなと思っています」と誓った。

 今年はチームリーダーの一人としての自覚も持つ注目レフティー。「自分たちの目標は全国1位」という目標にチームを導き、大学、プロからの評価を勝ち取る。
 
(取材・文 吉田太郎)

TOP