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「震え上がりました」。霞ヶ浦の2年生FW吉沢友慶が茨城決勝でヘッド2発!

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後半6分、霞ヶ浦高FW吉沢友慶(2年=上尾SC出身)が先制ゴール

[5.14 関東大会茨城県予選決勝 霞ヶ浦高 3-0 水戸啓明高 ひたちなか陸]

 今大会ここまで1得点の2年生ストライカーが輝いた。霞ヶ浦高は、同校史上初の県決勝で前半を0-0で折り返す。迎えた後半6分、MF青野嘉寿紀(2年)の右CKからFW吉沢友慶(2年=上尾SC出身)が頭で先制点を叩き出した。

 相手GKが小柄だったこともあり、まず意識したことは枠へ打つこと。中央から狙ったヘッドは狙い通りにGKの頭上を越えてゴールネットに吸い込まれた。「1回戦目と2回戦目にあのくらいの距離から外していたので、決められてホッとしています」と吉沢。大興奮のチームメートの中で控えめに喜んだ背番号9は、後半21分に2点目を決める。

 霞ヶ浦は右スローインを獲得すると、ロングスローを警戒する相手の裏をかく形でショートのスローからデザインしていた崩し。そして、FW谷本一翔(3年)の右クロスを吉沢が頭でゴールへ突き刺した。

 受けて、預けて、ゴール前へ潜り込む動きが持ち味。この日はスペースへのボールに飛び込んで右足ボレーシュートを放ったほか、推進力のある動きで前進するシーンもあった。一方でヘディングシュートは得意としている訳では無いという。また、今大会はチャンスでシュート精度を欠くなどチームに迷惑をかけてしまっていた。それが大舞台でヘディング弾2発の大活躍。吉沢は「震え上がりましたね。自信になりますね」と微笑んだ。

 埼玉県出身で高校進学時に県外を希望。霞ヶ浦を紹介され、人工芝グラウンドなどの環境面に魅力を感じて進学を決めた。名将・山下正人総監督らコーチ陣の指導の下、課題だった体力面を向上させ、プレッシングでメリハリをつけることなどを学んできた。

 浦和レッズのファンで憧れはFW興梠慎三。「動き出しとかボール受けてとかあとは点を取れるところ」を尊敬し、「自分にボールが渡れば取ってくれるというFWになりたいです」と目標を掲げた。

 関東大会での目標は勝利とゴールだ。「自分の得意な右足のシュートで関東大会は決めたいと思っています」と語る2年生FWが大舞台で再び活躍する。

後半6分、FW吉沢友慶が頭で1点目

後半21分、2点目を決めて喜ぶ

(取材・文 吉田太郎)

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