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[MOM4346]山口U-18FW大宮健希(3年)_再転向の186cmFWが前線で存在感。1得点2アシスト

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レノファ山口FC U-18の186cmFW大宮健希(3年=ヴィッセル神戸伊丹 U-15)は後半38分に抜け出しからアシスト。この日は1ゴール2アシストの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.25 高円宮杯プリンスリーグ中国第9節 米子北高セカンド 0-3 山口U-18 どらドラパーク米子陸上競技場]
 
 今シーズン、CBとしてスタートしていた大型プレーヤーが、FWとして1得点2アシストの活躍だ。レノファ山口FC U-18の186cmFW大宮健希(3年=ヴィッセル神戸伊丹 U-15)は、前半12分に左サイドからのラストパスを押し込み、先制点。その後、的確なポストワークでチャンスの起点となっていたFWは30分、前線でボールを収め、2点目をアシストした。

 後半には自信を持っているスピードのあるドリブル。DFに前を塞がれていても、ストライカーらしく強引にゴール方向へ向かい、足を振り抜いていた。自身2点目を挙げることはできなかったが、それでも38分に抜け出しからこの日2つめのアシスト。また、練習で鍛えてきたというヘディングで競り勝ち続け、守備でゴールカバーを見せるなど勝利に大きく貢献した。

 ヴィッセル神戸伊丹 U-15時代は左SB。山口U-18にはFWとして加入したが、昨年にCBを経験し、「今年はCBで勝負という感じだった」。慣れないCBのポジションで苦戦したが、「CBをやることによってFWが何されたら嫌なのか。FWの気持ちにもなれるし、CBでのプレーが今に活きているのかなと思います」。今年のシーズン開幕後にFWへ再転向。出場時間が増え、結果も出始めている。

 小林慎二監督は大宮にCBを経験させることで課題の競り合い強化に着手。「少しできるようになってきた」と評価する。このサイズやスピードはやはり魅力。指揮官は「きょうくらいのパフォーマンスを最低限やっていれば」と大宮が活躍し、評価をより引き上げることを期待していた。

 FW大迫勇也やFWロベルト・レヴァンドフスキが目標のプレーヤー。大宮は「もっと90分走れる体力を身に着けるとか、最後の1対1の場面があったのでゴール前の精度を上げていければもっと高いところでできるのかなと思います。(将来に)世界で戦えるような選手になっていきたい」。サイズとスピードがあるだけに、見る人々から期待を受けることも多い。最も自信を持っているという推進力のあるドリブルやゴール、アシストで応えて階段を上っていく。

(取材・文 吉田太郎)
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