[MOM4351]青森山田MF川原良介(3年)_ 青森山田で1番の自信アリ。抜群の走力持つアタッカーが決勝ヘッド
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.9 高円宮杯プレミアリーグEAST第11節 前橋育英高 1-2 青森山田高 前橋育英高校高崎G]
中学・高校で身につけた“無尽蔵”の体力、走る力。青森山田高はMF川原良介(3年=クマガヤサッカースポーツクラブ出身)が90分間を走り抜き、決勝点を決めた。
1-1の後半32分、川原はMF杉本英誉(3年)の右足クロスにファーサイドで反応し、ヘディングシュート。「絶対に(DFを)越してくると思ったので、最後ヘッドできて良かったです。育英には自分の元出身チームの人がいっぱいいて、結構嬉しかったです」。旧友たちとの戦いでヒーローになった。
この日対戦した前橋育英は、クマガヤサッカースポーツクラブ(埼玉)時代のチームメートであるCB熊谷康正(3年)とMF篠崎遥斗(3年)が先発していた。その中で青森山田・正木昌宣監督は、川原に対して「負けられないよね」と声がけしていたという。
この日の青森山田は、なかなか相手からボールを奪い切れず、全体的に重心が重くなってしまった。川原も普段に比べるとドリブルで仕掛けるシーンが減少。篠崎の上手さと強さ、熊谷の身体を張った守りもあって苦戦を強いられた。
それでも、勝負どころで指揮官の期待に応える活躍。「結構楽しみだったので。古巣対決でしたし、育英のホームだったので1本行ってやろうという気持ちでした」という思いを表現し、決勝点を叩き出した。
川原はリードしたあとも、左サイドからドリブルで仕掛け、スプリントするなどチームが苦しい時間帯に走力を発揮。正木監督に「アイツ、どの試合でも最後まで走るから。無尽蔵。代えるという選択肢が無い」と言わしめるMFの存在は、決勝点以外の部分でも大きかった。
川原は自身の走力について、「クマガヤと言ったら走る。そういう環境で育ってきたので」と微笑む。地元・埼玉県東松山市の陸上競技大会で1500m走にエントリーし、入賞したこともあるという川原は、走ることに絶対の自信を持っている。
走力の高い選手が多い青森山田サッカー部でも、1番走れる「自信あります」という川原。「『勝負どころでオマエが一番走って、ボールを受けて仕掛けろ』、みたいなことは試合中も、試合前も言われます」と語るMFは、7月29日初戦のインターハイでも走って、仕掛けてチームに貢献する意気込みだ。
「インターハイは連戦続くので、これからのコンディションだったり、インターハイに向けての普段の練習だったり、そういうところをしっかり意識した上で(インターハイ、選手権、プレミアリーグの)3冠のうちの1冠目を狙っていきたいと思っています」。この日の決勝点で、プレミアリーグEASTでの得点数は4に。夏の大舞台で勝負強さも発揮し、頂点まで勝ち続ける。
(取材・文 吉田太郎)
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●高円宮杯プレミアリーグ2023特集
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1-1の後半32分、川原はMF杉本英誉(3年)の右足クロスにファーサイドで反応し、ヘディングシュート。「絶対に(DFを)越してくると思ったので、最後ヘッドできて良かったです。育英には自分の元出身チームの人がいっぱいいて、結構嬉しかったです」。旧友たちとの戦いでヒーローになった。
この日対戦した前橋育英は、クマガヤサッカースポーツクラブ(埼玉)時代のチームメートであるCB熊谷康正(3年)とMF篠崎遥斗(3年)が先発していた。その中で青森山田・正木昌宣監督は、川原に対して「負けられないよね」と声がけしていたという。
この日の青森山田は、なかなか相手からボールを奪い切れず、全体的に重心が重くなってしまった。川原も普段に比べるとドリブルで仕掛けるシーンが減少。篠崎の上手さと強さ、熊谷の身体を張った守りもあって苦戦を強いられた。
それでも、勝負どころで指揮官の期待に応える活躍。「結構楽しみだったので。古巣対決でしたし、育英のホームだったので1本行ってやろうという気持ちでした」という思いを表現し、決勝点を叩き出した。
川原はリードしたあとも、左サイドからドリブルで仕掛け、スプリントするなどチームが苦しい時間帯に走力を発揮。正木監督に「アイツ、どの試合でも最後まで走るから。無尽蔵。代えるという選択肢が無い」と言わしめるMFの存在は、決勝点以外の部分でも大きかった。
川原は自身の走力について、「クマガヤと言ったら走る。そういう環境で育ってきたので」と微笑む。地元・埼玉県東松山市の陸上競技大会で1500m走にエントリーし、入賞したこともあるという川原は、走ることに絶対の自信を持っている。
走力の高い選手が多い青森山田サッカー部でも、1番走れる「自信あります」という川原。「『勝負どころでオマエが一番走って、ボールを受けて仕掛けろ』、みたいなことは試合中も、試合前も言われます」と語るMFは、7月29日初戦のインターハイでも走って、仕掛けてチームに貢献する意気込みだ。
「インターハイは連戦続くので、これからのコンディションだったり、インターハイに向けての普段の練習だったり、そういうところをしっかり意識した上で(インターハイ、選手権、プレミアリーグの)3冠のうちの1冠目を狙っていきたいと思っています」。この日の決勝点で、プレミアリーグEASTでの得点数は4に。夏の大舞台で勝負強さも発揮し、頂点まで勝ち続ける。
(取材・文 吉田太郎)
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