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予感的中?青森山田の190cmCB小泉佳絃、今年もアウェー前橋育英戦でリーグ戦初ゴール

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後半22分、青森山田高の190cmCB小泉佳絃(3年=ウインズFC U-15出身)が同点ゴール

[7.9 高円宮杯プレミアリーグEAST第11節 前橋育英高 1-2 青森山田高 前橋育英高校高崎G]

 青森山田高の190cmCB小泉佳絃(3年=ウインズFC U-15出身)が、待望の今季初ゴールだ。0-1の後半22分、MF芝田玲(3年)の右サイドからのストレート系統のCKを頭でゴール左隅に流し込んだ。

 意図的に自分の狙うスペースを空け、そこへ走り込む形でヘディングシュート。「芝田が最初巻いたボールが来るかと思ったんですけれども、ストレートのボールが来たので、ちょっと焦ってあっとなったんですけれども、上手く魂のゴールというか、飛び込めて良かったです」。ボールに上手く対応し、DF2人と競りながら正確なヘッドを打ち切った。

 青森山田は今季リーグ戦ですでに10選手が得点。一方で昨季3得点、今季セットプレーの軸として期待される小泉は無得点が続いていた。「(監督の)正木さんも『そろそろ決めてくれ』という感じだった」と小泉。その中で迎えたアウェー前橋育英戦は、昨年5月に初ゴールを決めた試合であり、「自分もここかなと思っていた」。その“予感”通りに決めて見せた。

「自分決めないと、と練習から思っていたので、プレッシャーは相当ありました。山田の5番なので、ここで決めないと、と。ここで決められて、暑い中でも逆転できるという力を見せれたので、あと失点ゼロは課題なのでそこは改善していきたい」

 背番号5は、昨年度の主将で日本高校選抜CB多久島良紀(現明治大)や3冠世代のCB丸山大和(現東海大)、またこの日、国立(対東京V)でプレーを見た町田CB藤原優大らが背負ってきた番号。その5番の責任感を持って戦う小泉は、守備面でも的確なゴールカバーで2度3度とチームを救っていた。逆転勝ちの青森山田は2位との勝点4差でリーグ前半戦を終えたが、8試合連続失点中だ。7月29日初戦のインターハイへ向けても必ず改善しなければならない。

 小泉自身、「山田がやらないといけないこと」というシュートブロックを体現するなど、CB山本虎主将(3年)とともに堅守の中心として奮闘していることは確か。だが、危険なゾーンへ入られる前に相手の攻撃を跳ね返すなど、より堅い守備を構築していかなければならない。そして、全国大会でゴールも狙う。

「ここで決めれたのは自分としてもホッとしたし、ここから絶対に決めれるという自信もついたので、インターハイで全試合1ゴールくらいは決めれれば良いかなと思っています」。ヘディングの参考にしている先輩CB丸山はインターハイ決勝で2ゴール。自分も攻守で活躍し、青森山田に夏の全国タイトルをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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