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[MOM4404]報徳学園FW藤澤愛毅(3年)_意識変化のストライカーが頭で2発

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前半30分、報徳学園高FW藤澤愛毅(3年=レオSC出身、18番)が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.26 高円宮杯プリンスリーグ関西2部 三田学園高 1-3 報徳学園高 三田学園高校G]

 報徳学園高(兵庫)は、FW藤澤愛毅(3年=レオSC出身)が先発起用に応えて2ゴール。いずれもヘディングでの2発を「最近ヘディングがダメだった。ずっと自主練とかでヘディングの練習をしていて、ヘディングで2点取れたので良かったです」と喜んだ。

 大阪の強豪・レオSC時代は10番。ポテンシャルの高さを注目される一方、以前は怪我に加えて逞しさに欠ける部分があり、また「自信があったんですけれども、足元に入った時にミスがあったりしていました」という。だが、「気持ちが強くなりました。Aチームに選ばれて責任感とか、部員が多いので、その全部の気持ちを背負ってプレーしないとダメだと」意識変化。高田秀一監督にも伝わるような姿勢が出てきたFWは、交代出場からでも結果を残して先発チャンスを掴んでいる。

 この日は得意とする裏抜けが不発。だが、ボールが入った際には身体を張ってキープし、強引にゴールへ向かおうとしていた。そして、前半30分にはゴール前のこぼれ球を逃さずに頭で先制点。1-1とされて迎えた後半も果敢にゴールを目指し続けると21分、右SB名田智輝(3年)の右クロスをDF2人と競りながら頭でゴールへ叩き込んだ。

「絶対に点を決めてやろう、チームを勝たせてやろうという気持ちでやっていました。自信になりました」と藤澤。このゴールとともに足を攣らせて交代したが、「自分が全国に連れて行きたい」という思いを持って進学した報徳学園をこれからも前線で引っ張る意気込みだ。

 足元の技術力、フィジカル面、スピードにも自信を持つFWの憧れの存在は元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ。その藤澤と怪我から戻ってきたMF横畑進次朗(2年)については指揮官も「あの2人は多分エグいと思います。良い感じだと思います」と期待を寄せる。チームリーダーのFW前田日向(3年)らとのポジション争いは続くが、藤澤は「FWなんで、全部どんなボール来ても収めて、裏抜けて、自分が点取って、勝たせるようになりたいです」。この日のようにゴールを連発し、報徳学園に白星をもたらす。
 
(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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