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[MOM4411]日大藤沢FW有川啓介(1年)_最終節も2発。高さと速さ、決定力を武器に関東ルーキーAリーグ得点王

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後半15分、日大藤沢高のFW有川啓介(1年=FスタジオJY出身)が抜け出しからこの日2点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.9 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第9節 市立船橋高 0-3 日大藤沢高 時之栖うさぎ島G]

 日大藤沢高(神奈川)のFW有川啓介(1年=FスタジオJY出身)が「関東ROOKIE LEAGUE」最終節で2得点。計10得点でAリーグの得点王に輝いた。

 この日は3位からの逆転優勝、2位以内が獲得するU-16全国大会出場を目指しての戦い。その大一番で有川は、開始わずか10秒ほどで先制点を決め、チームを勢いづけた。

 2-0から決めた2点目も効果的だった。相手に押し返される中で迎えた後半15分、縦パスで抜け出すと、粘ってキープし、強引な左足シュート。これがGKの逆を突く形となり、貴重なゴールとなった。

「ちょっとラッキーな部分がありましたけれど、相手のラインが高くなっているところがあって、後ろがマンツーだったのでDFの選手たちに裏狙えと伝えていました」。ホットラインができつつあるというCB榎本来輝からの縦パスでダメ押し点。意識している「徳を積むこと」も結果に結びついた。

「前日に自分はよく徳を積もうとするので、それが繋がったのではないかと。外に出てゴミを拾ったりとか、落ちているペットボトルを拾って捨てたり、そういうのが繋がるんじゃないかと思います」

「関東ROOKIE LEAGUE」は開幕2連敗。ここから点を取ることへのこだわりが高まった。練習から点数を求め、Jクラブアカデミー出身のチームメートたちと練習する中でプレーの精度も向上。そして、184cmの長身と50m走6秒1というスピード、得点感覚を併せ持つFWは、特長も活かしてゴールを連発している。

「身長もあるのでクロスからのヘディングや足の速さにもちょっと自信があるので、不意を突いた一発の裏とか、ゴール前で決定力のシーンとか見てもらいたい。ハーランド選手のように1タッチで全部決めちゃうみたいな。ハーランド選手もプレミアリーグで得点王になったりFWは得点力が求められるので、そういうところでは目指しています」

 U-16全国大会の目標も得点王だ。「関東とはまたレベルの違う相手とか出てくると思うので、そういう相手とかに対しても、自分たちの力を展開して勝てていければ良いと思います。個人としては全国でも得点王を目指していきたいと思っています」。より意識の高いトレーニング、「徳を積む」こと…全力を尽くして準備し、全国大会でもゴールを量産する。
 
(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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