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[MOM4424]興國DF松岡敏也(1年)_抜群のスピードで決定機を阻止。1-0勝利へ導く

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興國高CB松岡敏也(1年=SALTZ FC出身)は相手の決定機を阻止するなど完封勝利に大きく貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.17 NBチャンピオンシップ決勝T1回戦 興國高 1-0 東山高 時之栖うさぎ島G]

 チームを救うビッグプレーだった。後半19分、興國高(大阪)はスルーパスで相手FWに完全に抜け出されて失点のピンチ。追走したCB松岡敏也(1年=SALTZ FC出身)は、「最初は結構間に合わないと思っていて……」と振り返る。

 だが、「相手の選手が(一瞬)スピードを落としたので、間に合うと思いました」という松岡は、相手が右へトラップしたところで一気に距離を詰めて身体を前にねじ込む。相手にシュートを打たせず、阻止。ベンチから歓声が起こるほどのビッグプレーだった。

 松岡は「スピードには自信があります」と言い切るストッパー。身長は180cm弱だが、跳躍力やキックにも秀で、中山昇コーチもその能力値の高さと期待感を口にする存在だ。この日は中央から次々と仕掛けてくる東山の攻撃に崩されるようなシーンもあったが、ゴール前で的確な対応。DFラインの選手とともに集中して守り、無失点で勝てたことを喜んでいた。

 普段は大阪府2部リーグが主戦場のCチームでプレー。「(相手は年齢が)1個2個上で、自分よりもフィジカルが上の相手にどうやって対応するか、頭使ってから、(今回は)同学年にどう活かせるか考えてきました」。能力に頼ることなく、考えて守る力を成長させ、1年生チームでの活躍に繋げている。

 憧れはオランダ代表DFファン・ダイク。「しっかり相手の決定的なところを阻止したり、空中戦では一回も負けずにファイトできるCBになりたい」。福岡から、多くのプロ選手を輩出している大阪の育成チームに挑戦。ラインコントロールやアジリティの部分をもっと成長させ、チームを勝利へ導くDFになる。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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