beacon

[プリンスリーグ関東1部]帝京は2-0から逆転負け。左SB竹内大地主将「目を背けないで」改善し、目標達成を目指す

このエントリーをはてなブックマークに追加

帝京高の左SB竹内大地(3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)

[9.30 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第14節 帝京高 2-3 三菱養和SCユース 帝京科学大学千住総合グラウンド]

 プリンスリーグ関東1部4位の帝京高(東京)は2-0から逆転負け。プレミアリーグプレーオフ進出圏の2位以内へ向けて痛い1敗となったが、日比威監督は「内容に関しては下を向く必要はない」と前向きに捉えていた。“帝京らしい”連動性に加え、今治内定FW横山夢樹(3年)やFW森田晃(2年)が攻撃力を発揮。ただし、2-1とされた際にもっと全員で声を掛け合うことができれば良かった、と選手たちに求めていた。

「1点目FKを決められた時に、(数人だけが声を出すのではなく)みんなで集まって行って、今リードしているから冷静にやろうと言えたら良いよなと」と日比監督。対応が後手になった部分もあり、相手の勢いを止められずに失点を重ねたことを反省していた。

 主将の左SB竹内大地(3年)は「今年、2-0から追いつかれたり、ひっくり返されたりするのがちょっと多かったので。前節、矢板(中央に2-0で勝ったこと)で払拭できたかと思ったんですけれども、色々重なって集中力も切れてしまった」と一際悔しさを滲ませていた。

 今年は、「(インターハイで準優勝した)去年に比べて個の技術があるかと言えば、そうではない」(竹内)というチームだが、共通認識を持って戦い、1タッチの崩しなどでゴールに結びつけている。だが、リードする中で、もう1点が奪えないこと、また失点が増えていることはチームの課題。課題を改善してリーグ2位以内を諦めずに目指し続け、選手権では必ず14年ぶりの全国切符を勝ち取る。

「結構、強いチームとやってもボールを持てたり、大学生と練習試合でやっても攻撃では自分たちの良いところを出せたりするので、自分はDFの選手として、もっと守備をやっていかないといけない。(また、)2点から3点目取るようなところまでチャンスは作れていると思うので、そこ(取り切れるところ)までいけたら選手権も勝てると思う。きょうの試合から目を背けないで、みんなでしっかり反省して活かしていきたい」(竹内)

 竹内にとっては、名門のチームリーダーとして奮闘してシーズンも後半戦。「後期に入って、健大(高崎)戦(2-3)でキャプテンとして良い仕事ができていなかった。自覚が最近出たというか、ヴァンフォーレ(甲府U-18)戦(2-1)で(試合終了間際に)退場してしまってチームに結構迷惑かけたので、取り返さないとダメだなと思ったので、最近は試合中も声を出すようにして、より意識が上がったけれど継続していきたい」。攻撃的な左SBはクロスの本数を増やすこと、ゴールに直結する仕事をすること、また失点を減らすことも突き詰める考え。そして、帝京を成長させ、目標達成を目指す。 

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●高円宮杯プリンスリーグ2023特集

吉田太郎
Text by 吉田太郎

TOP