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王者・柏をカウンターではめた大宮、GK北野「4-0で勝ちたかった」

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[10.27 J1第30節 柏1-4大宮 柏]

 シーズン終盤にさしかかり、大宮アルディージャがノッている。9~10月を7戦負けなし(3勝4分)で乗り切り、2か月で勝ち点を「13」積み上げた。その間の7試合で得点は12、失点はわずかに3。この日も高い攻撃力を誇る柏レイソル相手に、許した得点はFWネット・バイアーノの技ありループシュートのみだった。

 大勝に驕ることなく、GK北野貴之は勝って兜の緒を引き締めた。「前半は柏もよかったけど、いいディフェンスで対応できていた。(ロスタイムの失点は)もったいない1点。4-0で勝ちたかった。10日空くので、しっかり練習して(次節の)鹿島戦にベクトルを合わせたい」

 ボールを支配して攻めてくることが予想された昨季王者に対し、大宮はカウンターで対抗した。ボールを持てるMFカルリーニョスやFW長谷川悠ではなく、機動力に優れるMFチョ・ヨンチョルとMF渡邉大剛をスタメンに起用。ボールを奪うと手数をかけず、スピーディに柏ゴールを目指した。

 象徴的だったのが、大宮の3点目だ。北野がボールをキャッチし、すぐさま渡邉大剛に。渡邉大剛→FWズラタンとつながり、柏ゴールを陥れた。「少ないパスで点を取れたのが大きい」(北野)。柏を術中にはめて、4-1の大勝をおさめた。

 これで勝ち点を36にのばし、暫定ながら神戸をかわして14位に浮上。しかし、残留争いの真っただ中にいることには変わりない。

「アウェーで勝ち点3を取れたことは大きい。1試合1試合、チーム一丸となって勝ち点3を積み上げていきたい」(菊地)。大宮に目先の勝利にうかれている選手は1人もいない。次節は勝ち点2差で追う鹿島アントラーズとの大一番に臨む。

(取材・文 奥山典幸)

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