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豪快ボレーがチームのシーズン初ゴール、京都DF安藤「ゴールは見えてなかった」

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[3.3 J2第1節 G大阪3-3京都 万博]

 キャプテンが自らチームの2013シーズン初ゴールを奪った。京都サンガF.C.は前半24分、右後方からのFKをDF福村貴幸が左足でゴール前に上げると、MF秋本倫孝が競り合いながら頭で落とし、DF安藤淳が右足を一閃。豪快なダイレクトボレーを叩き込み、先制点を決めた。

「ミチさん(秋本)が先に触って、ゴールは見えてなかったけど、イメージして、落ち着いて決められた。先制点はデカいし、単純にうれしかった」。右SBを務める主将は、そう言って白い歯をこぼした。

 試合の主導権を握りながら後半15分、17分の連続失点で一時は逆転を許したが、「時間もあったし、やれている自信もあった」と動揺することはなかった。後半36分にはFW久保裕也が右サイドに展開。安藤は狙い澄ましたグラウンダーのクロスを送り、MF山瀬功治の同点ゴールをアシストした。

「いい感じで(久保)裕也からボールが来て、中を見たら(山瀬)功治さんのいいランニングが見えた。あれを決めるのが功治さんの強み」。ダイレクトで合わせた山瀬のシュートを称えた安藤だが、後半ロスタイムに久保のゴールで勝ち越しながら土壇場で追いつかれた結果に「悔しい。勝てるチャンスもあったし、最後の最後で失点してしまった」と悔やんだ。

「3点取れたのはよかったけど、3失点している。3点取られたら勝つのは難しい」。そう反省しながらも、優勝候補筆頭のG大阪を相手にアウェーで互角以上の戦いを演じたことには手応えもつかんだ。「チームがうまくチャレンジできていた。引くことなく、ひるむことなく、トライした試合だった」。昨季は、自動昇格となる2位で迎えた最終節で甲府とスコアレスドロー。最後の最後で3位に転落し、J1昇格プレーオフ準決勝で敗退した。あと一歩のところで涙をのんだ昨季の借りを返すためにも、この日のような気持ちのこもったゲームを続けるだけだ。

(取材・文 西山紘平)

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