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[Y☆voice144]柏U-18MF秋野央樹「ボランチとして将来活躍したい。CBではなくてボランチで勝負したい」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第144回目は柏レイソルU-18のU-19日本代表候補MF秋野央樹選手(2年)です。

 昨年のU-17W杯に出場したMFは評価の高いCB、SB、中盤もハイレベルにこなす万能型。特に柏のポゼッションサッカーの中心として輝きを放つボランチでのゲームメークに注目集まるMFの今季の目標とは(取材日3月4日)

―(3月4日の)千葉U-18との千葉ダービーは3-1で勝利。相手の守り方にしっかりと対応して得点を取った
「スカウティングでも前から来るということだったので、そこは慌てないでということは分かっていた。いずれ自分達のペースになるというのは分かっていたし、そこでしっかりと中盤でゲームをつくって、いいテンポでパスもつなげて、いい時間帯で1点取れたのは凄く大きかったと思います」

―グラウンダーのパスが続く中で先制点は意表を突くループパスだった
「あれはいつも自分が狙っている形。自分が右サイドでボール持ったら(麦倉)捺木に『走っておけ』とは言っていたんで、その形が上手くはまってよかったと思います」

―U-18Jリーグ選抜ではSBだったが、ボランチがやはり一番良さを出せる
「監督から『そこやって』と言われたら、そのポジションをやるしかないと思っているんですけど、自分としてもボランチとして将来活躍したいと思っているし、CBではなくてボランチで勝負したいと考えています」

―いろいろなポジションを高いレベルでできることも武器だが
「『違うところをやって』と言われてもポジティブに考えて、自分の良さを出すというところは凄く大事だと思う。CBをやっていると、自分の守備力をしっかり磨けて、よい部分もある。ただ自分のいいところは攻撃だと思う。中盤でパスを繋いで、ゲームをつくって、最後自分のパスで誰かが点取るということを考えているんで、ボランチでやりたいです」

―自分の良さを具体的に
「自分の良さはキックの正確さ、視野の広さ、そして最後決定的なパスを出せるところ。ドリブルで対人を抜くとかはあまり得意としているプレーではない。しっかりいいポジションを取って、相手と接触しないようなポジションを取って、はたきながら最後スルーパスを出せるところとかが自分のいいところだと思います」

―チームとしても手ごたえも感じている思うが。下平監督は「いい攻撃がいい守備を生む」と
「自分達がしっかりとボールを保持して、いいバランスで攻撃することがいいオーガナイズで攻撃できていることになる。取られた後のダイレクトプレッシャーとかにもつながるし、前線の選手がしっかりと規制してくれるので、後ろの選手もどこにボールが来るとか予測しやすい。みんなでつながって、連動してすぐ攻撃するのが自分達のスタイルだと思っています」

―他のチームと違って、カウンターを狙える場面でもなかなかスピードアップしない
「他のチームとはテンポが全然違うと思うんですけど、そこは自分達のスタイルというのを貫くのが大事だと思うし、そのゲームの流れを読んで、今カウンターを仕掛けるべきなのかというところはみんなで話し合ってやることが大事。隙があればカウンターもやりたいですけれど、できなければ一からやり直した方がいいかなということはみんな理解している」

―今年の目標を
「今年はプロに行くという大事な一年になると思うので、筋力とかフィジカルの部分もしっかりと鍛えないといけないし、戦術的なところも鍛えないといけない。一分一秒を絶対に無駄にしてはいけないし、サッカーのことだけ考えていい一年にしていきたいと思います」

―周りからプレッシャーのある中でのシーズン
「プレッシャーのある中でプレーできているということは凄く幸せなことですし、自分達はタイトルを取らなければいけないチームだと思っている。タイトルを何個取っても悪いことはない。一日一日を努力して、頑張りたい。(個人的には)キックの正確性を見て欲しいです」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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