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ACL決勝前日会見でサウジ記者から直球質問相次ぐ「第2戦は有利か?」「なぜ積極的に攻撃しないのか?」浦和指揮官&興梠の返答は

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記者会見に出席したマチェイ・スコルジャ監督とFW興梠慎三

 浦和レッズは6日、埼玉スタジアム2002で行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝でアルヒラル(サウジアラビア)と対戦する。2017年以来、5大会ぶり3度目のアジア王座をかけた大一番。6日の前日会見ではマチェイ・スコルジャ監督とFW興梠慎三にサウジアラビアメディアから数々の質問が向けられた。

 浦和は敵地で行われた第1戦で1-1のドローに持ち込み、貴重なアウェーゴールを獲得。第2戦には「0-0の引き分け」もしくは「勝利」で優勝というやや有利な条件で臨むことに決まった。

 またアルヒラルは第1戦で退場処分を下されたエース格のFWサレム・アルダウサリが第2戦出場停止で、ゲームメーカーのMFサルマン・アルファラジも負傷欠場の見込み。こうした状況を踏まえ、記者会見ではサウジアラビアのメディアから「浦和にとって有利に働くか」という質問がスコルジャ監督に向けられた。

 もっとも、これに対して指揮官は「私はそのように思っていない。アルヒラルにはたくさんの良い選手がいる」と冷静に返答。「明日対戦するチームは強いチームだと思うし、リヤドで体験したゲームよりタフな試合が待っていると思う」とリスペクトの姿勢を示した。

 さらにサウジアラビアの記者からは続けて「第1戦ではなぜもっと積極的に攻撃しなかったのか。失点した後もカウンターアタックに主眼を置いていたように見えたが」という質問も。これに対し、スコルジャ監督はリスク管理の姿勢を強調した。

「1stレグはアウェーの戦いで、非常に強いアルヒラルとの対戦だった。彼らは準決勝で7点を取っていたし、(クラブW杯では)R・マドリーから3点を決めていた。そうした相手の長所を消しながら戦うことも必要だ。相手にスペースを与えないことを心がけた。だが、守備的なプレーをするのは狙いではなかった。アルヒラルがわれわれに攻撃をさせてくれなかったという展開だった。アルヒラルは決勝に何度も挑んでいる経験豊富なチーム。われわれもこの1戦目の経験から学んで、しっかりと落ち着いてピッチ上で戦いたい。よりオープンな展開にできると思うが、もちろん流れも大事だが、この試合は結果が非常に重要だと思っている」(スコルジャ監督)

 また興梠に対しては、第1戦の同点ゴールがアルヒラル守備陣のミスによるものだったと強調する質問が次々と向けられたが、興梠は「アウェーの地ではなかなかいい攻撃ができなかったし、相手のミスで得点した。僕もそう思う」と冷静に対応。「ここでは多くは語れないが、1stレグとは違う試合を見せられると思う。期待してほしい」と自信を示した。

(取材・文 竹内達也)
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