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浦和は19年の雪辱果たすアジア制覇…関根貴大は涙「ようやく気持ちよく終われた」

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MF関根貴大

[5.6 ACL決勝第2戦 浦和 1-0 アルヒラル 埼玉]

 試合後、涙を流していた。浦和レッズは2019年のACL決勝でアルヒラルに敗れて以来、4年ぶりの決勝で雪辱を果たした。MF関根貴大は「やっぱり、19年の悔しい思いが強かったので、きょうタイトルが取れてホッとした思いが強いかなと思います」と涙の理由を語った。

 第1戦でアウェーゴールを手にし、本拠地で決着をつけた。無失点で終えれば3度目の優勝が決まる中、関根も「メンタル的にアウェーで1-1で終えられたのは大きかった」と振り返る。「今日の試合0-0で終わるつもりはなかった中で、本当に精神的にもいいメンタルで入れた」と前向きに試合に臨んだ。

 対するアルヒラルは過去にACL決勝で何度も相まみえた相手。準優勝に終わった19年のメンバーもいまだ健在で、MFアンドレ・カリージョは中盤の要として攻撃のタクトを振った。

 先発した関根の眼前にもカリージョは現れる。「いやなんで来たんだろうと思いましたけど、右サイド(笑)」と苦手意識をのぞかせつつも、19年大会との違いを見せる。「飛び込んだら負けだと思っていた。クロスを上げさせても、中をしっかり固めてくれていたから、そこは冷静に対応できた」。90分で相手にゴールを許すことはなかった。

 21年の天皇杯優勝から始まったアジアの戦いは、23年春に終結した。関根は「ようやく気持ちよく終われたなと思います」。最高の形で試合を終えると、コーチとの抱擁で涙があふれ出た。「こみあげてくるものもありました。本当に多くの人が関わった大会ではあるので、その人たちに感謝を忘れてはいけないなと」とアジアの頂点に押し上げた多くの人たちの思いに感謝を示した。

(取材・文 石川祐介)
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