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ロシアサッカー連合がFIFAとUEFAを提訴「対戦予定だったライバルの圧力」と訴え…損害賠償など強気の要求

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ロシアサッカー連合がFIFAとUEFAを提訴

 ロシアサッカー連合(RFS)は3日、ロシアがウクライナに軍事侵攻したことを受けて、ロシアの代表チームおよびクラブチームを国際大会から除外した国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)の決定を不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴すると発表した。

 ロシア代表は今月24日、カタールW杯欧州予選プレーオフ準決勝でポーランドと対戦予定だった。しかし、2月28日、FIFAとUEFAはロシアを国際大会から追放する措置を発表し、現在はW杯出場への道が断たれている状況。ロシア女子代表は7月の欧州選手権に参加できず、スパルタク・モスクワはUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦でライプツィヒと対戦予定だったが、大会から除外された。

 これを受けて、RFSが声明を発表。「(W杯予選を含む)全サッカー大会において、ロシアの全ての男女代表チームの復帰と損害賠償を求める」と訴え、「予定されている試合への参加を確実にするため、RFSは迅速な手続きを要求する」と続けた。

「ロシアのチームの排除を決定する際、FIFAとUEFAには法的根拠がなかったと信じている。FIFAとUEFAのメンバーとして、RFSの基本的権利を侵害した」

 今回、W杯予選でロシアと対戦予定だった同組のポーランド、スウェーデン、チェコはウクライナ情勢を受けて、いずれもロシアとの対戦を拒否していた。その後、W杯予選からの“除外”が決定したことを受けて、RFSは「プレーオフで対戦予定だったライバルの圧力があった」と主張。強気な姿勢を崩さず、「スポーツの原則とフェアプレーのルールに違反するものだ」「スポーツはいかなる状況においても政治から離れていなければならない」などと訴えている。

 ロシアは前回、2018年大会のホスト国だった。決勝はモスクワで開催され、プーチン大統領が出席していた。

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