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日本vsオーストラリア 試合前日の森保一監督会見要旨

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森保一監督

 日本代表は24日、カタールW杯アジア最終予選の第9戦でオーストラリア代表と対戦する。森保一監督は23日、シドニーのスタジアム・オーストラリアで前日オンライン会見を行った。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

●森保一監督
「われわれはオーストラリア戦に向けて、W杯出場という大きなハードルを超える目標を持って最終予選を戦ってきた。オーストラリアとの試合はアウェーでタフで厳しい戦いになると思うが、目標とするところに向けていまいい準備ができてきている。準備期間は短いが、選手にはこれまでやってきた通り、チームの戦い方の絵を合わせていけるよう、今日の練習で合わせていけたらと思っている」

——怪我で出場できない選手はいるか。
「今回招集している選手に怪我人はいない。メンバー編成する段階では怪我人がいたり、帰ってこられない選手がいたが、オーストラリアに来てからは現段階で怪我人はいない」

——日本のゲームプランは引き分けも視野に入ると思うが、選手たちはどう考えているか。
「戦い方はチームで共通理解を持たないといけないが、われわれ日本代表の選手として、チームとしてはまずは勝ちに行くということ。全力でアグレッシブに勝利を掴み取りに行きたい。試合終盤にそういう状況になったら考えたいが、W杯出場に向けて、自分たちの手で勝利を勝ち取る、W杯出場を掴み取るということを考えて、自分たちで仕掛けていくことを表現していきたい」

——監督にとってW杯はどんな意味を持つか。
「私自身、選手もスタッフも含めての目標であり、夢の舞台。われわれチームだけでなく、サポーターをはじめとする日本のサッカー、日本代表を応援してくれる全ての方々にとっての夢の舞台だと思っている」

——選手時代にW杯を目指していたが、その夢は叶わなかった。その経験は選手にどう伝えているか。
「自分の経験を伝える形では選手たちには話はしていない。今は自分の経験というより、監督として、そして日本代表チームの一員として、W杯出場を掴み取るために、勝ち取るために一戦一戦どうやったら相手に勝っていけるかを考えながら毎試合つなげてきている。選手たちに一つ言えることは、W杯出場は相手が与えてくれるものではないし、誰かが与えてくれるものではないということ。自分たちで掴み取る、勝ち取ることで積極的にトライしてもらいたいと伝えている」

——勝利するためには何が必要か。相手のキーマンは誰だと考えているか。
「まずはこの試合を戦う前にアウェーでの厳しい戦いになること、対戦相手が勝たなければならないという状況で試合に臨んでくること、激しく厳しい戦いになることを気持ちの部分で準備しなければならない。試合を戦う上では技術的なところ、戦術的なところも準備しなければならないが、ボールの奪い合いから激しく厳しく戦う覚悟を持って、試合に臨むことが大切だと思っている。この試合に勝つという部分、W杯にわれわれが出るんだという気持ちが相手を上回っていくことが大事だと思う。相手のキーマンは怪我人等々どういうメンバーで来るのか分からないので予想しづらい」。

——大迫勇也が不在だが、彼の代役の考え方は。先発のFWを決めるポイントは。
「まずはオーストラリアが非常に激しいプレッシャーをかけてくるだろう、インテンシティ高くタフな試合になるであろうということを予想している中で、激しく来る相手を上回って得点を奪える選手、攻撃の特長を出しながらチームのために、仲間のために、日本サッカーのために走って戦える選手を起用したい」

——オーストラリアにコロナ感染や怪我が続発している。異なる選手起用が十分にあると思うが、相手の出方をどう想像しているか。
「オーストラリアに限らず、われわれも最終予選に向けて勝っていくためには、怪我人であったり、現在はコロナ陽性者で招集できなかったりという不測の事態を乗り越えていく総合力が問われる。総力戦で戦っていかないといけない。オーストラリアは日本と同様、出場できない選手がいても素晴らしい良い選手がたくさん揃っているので、チーム力は落ちないと考えている。オーストラリアのレギュラー陣が大幅に欠ける中、新たに入ってくる選手たちの高いモチベーション、ポジションを勝ち取るハングリーなところ、W杯への強い気持ちがあってパワーが増すことも考えられるので、相手を侮ることなく、スキのない準備をしないといけない。相手の分析に関してはどういう布陣で出てくるかはこれまでの戦い方を見てという部分でしか分からない。相手あっての試合だが、われわれに必要なのは自分たちがどれだけしっかりと気持ちの部分で準備するか。戦術的に攻撃、守備の自分たちがやるべきことの優先順位を準備することが大切。われわれがやるべきことプラス、明日の試合で相手がどう出てきても対応力、修正力を持ってアグレッシブにプレーする必要がある」

(取材・文 竹内達也)
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